パンサーズがOLBクロウニーと2年30億円の契約で合意
2024年03月28日(木) 10:28ラインバッカー(LB)ジェイデビオン・クロウニーがカロライナに帰る。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地27日(水)に状況を知る人物の話を元に報じたところによると、クロウニーがカロライナ・パンサーズと2年2,000万ドル(約30億2,741万円)、最大2,400万ドル(約36億3,256万円)の契約で合意したという。
その後、パンサーズもクロウニーとの契約を正式に発表している。
サウスカロライナ州ロックヒル出身で、サウスカロライナ大学ゲームコックスのスターだったクロウニーは、ボルティモア・レイブンズと連絡を取りつつ、パンサーズとニューヨーク・ジェッツを訪問していた。ディフェンシブエンド(DE)ブライアン・バーンズをトレードし、フリーエージェント(FA)となったラインバッカー(LB)フランキー・ルブを失ったパンサーズは、最終的にパスラッシュの強化に踏み切った形となっている。
ヒューストン・テキサンズから2014年ドラフト全体1位指名を受けたクロウニーは、11シーズン目を迎えるにあたってプロで6チーム目に加入することになる。
10シーズンでサック52.5回を記録しているクロウニーは、2023年にはレイブンズでキャリア最高のサック9.5回をマーク。サックを量産するタイプではないクロウニーは、1シーズンで2桁のサックを記録したことはないものの、エッジからプレッシャーをかけることができ、ランに対して強い。
バーンズのトレード、そしてフリーエージェントとなったルブとLBイートア・グロス・マトスの離脱により、パンサーズは2023年シーズンにクオーターバック(QB)プレッシャーの45.5%、サックの67%を占めていた選手たちを失った。パンサーズはフリーエージェントで獲得したLBのD.J.ウォヌムとクロウニーを組み合わせることで、このギャップを埋める対応をしている。
NFLで10年間、さまざまなシステムでプレーしてきた多才なクロウニーは、守備コーディネーター(DC)エジロ・エベロのスキームにうまくフィットするはずだ。
31歳とキャリアの後半戦にさしかかっているクロウニーだが、プレッシャーを生み出し、スクリメージラインの向こう側に食い込むなど、今でも破壊力のある選手だということに変わりはない。再建期にあるパンサーズにとって、クロウニーの加入はフロントの大きな強化となるだろう。
【KO】