WRチェイスおよびWRヒギンズとの契約交渉には忍耐が必要とベンガルズEVP
2024年03月28日(木) 11:05クオーターバック(QB)ジョー・バロウとの契約は成立した。ワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズには2024年シーズンに向けてフランチャイズタグをつけている。そうなれば、シンシナティ・ベンガルズが次に取りかかるべき仕事はWRジャマール・チェイスの契約に対処することだろう。
それは理想的なプランだと言えるが、ベンガルズには迅速に動く理由がほとんどない。チェイスは新人契約の4年目を迎えようとしており、ベンガルズはまだ、今春に5年目オプションを行使して2025年シーズン末までチェイスを確保することができる状態だ。
さらに、ベンガルズがサイドラインから展開を見守りたいと考えている市場原理がいくつかある――少なくとも、今のところは。
『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイヤラー)』によると、ベンガルズの取締役副社長(EVP)を務めているケイティ・ブラックバーンは最近、チェイスとの交渉について「まだ始めていません」と述べたという。
「次にやるべきことは、そういった検討すべきことをまとめて、考えてみることです。すでにお話ししたように、それらがどうなっていくかは断言できません。しかし、私たちは確実にそれについて詳細に調べ、どうにかしてクラブにとって最善の結果を得るために何ができるか考えてみるつもりです」
もちろん、クラブにとって最善の結果は、ベンガルズの財政やサラリーキャップを完全に破綻させることのない金額でチェイスを引きとめることだ。とはいえ、ブラックバーンEVPが述べていた“詳細に調べる”という部分は、フットボール界が待ち望んでいるもう1つの契約――つまり、ミネソタ・バイキングスと交渉を進めているWRジャスティン・ジェファーソンの契約――がどうなるかを確認すると間接的に認めていると言えよう。
それは数カ月とは言わないまでも、数週間にわたって話題になっている内容だ。チェイスのルイジアナ州立大学(LSU)時代のチームメイトであるジェファーソンは、間違いなく新契約を得るのに値する存在で、バイキングスもすぐにそうするつもりであるように見受けられる――9月にジェファーソンが5年目オプションでプレーするシーズンが始まるまでに実現するのが理想的だ。
一方のベンガルズには、それまでに新たな動きに出たり、ジェファーソンの契約延長で市場がリセットされるのを待たなかったりする理由はほとんどない。チェイスだけではなく、ヒギンズも11カ月以内に契約延長を試みることを踏まえると、なおさらそう言えるだろう。
「私たちは彼らを気に入っていますが、サラリーキャップの範囲内で仕事をしなければなりません」と強調したブラックバーンEVPは「だから、それが何を意味するのか、どうすればすべてをまとめられるのかを考える必要があります。それこそが、私たちが取り組み、どうなるかを見ていかなければならないことです」と続けた。
3月も下旬になり、人々はニュースが飛び込んでくるのをウズウズしながら待っている状態だ。ベンガルズは才能豊かな若手選手を抱えており、ファンは彼らがより良い環境を求めて自分たちの街を離れてしまわないことを切に願っている。しかし、そうした契約には時間がかかるものであり、気楽に待つのが一番だろう。
【RA】