RBバークリーの万能性をマッコイやウェストブルックになぞらえるイーグルスオーナー
2024年03月28日(木) 12:53フィラデルフィア・イーグルスがランニングバック(RB)セイクワン・バークリーを獲得したことで、既にワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンとデボンタ・スミスを擁する攻撃陣に、ボールを支配し、試合の流れを変える能力を持つもう1人の選手が加わることになった。
イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは現地26日(火)、バークリーはどんなオフェンスも向上させることができるため、バークリーがどのようにフィットするかについては心配していないと述べた。イーグルスはオフシーズンを通じて、デュアルスレットバックであるバークリーをどのように活かすのか、最善の方法を模索することになる。
イーグルスの公式サイトによると、年次リーグミーティングに参加していたシリアニHCは次のように語ったという。
「本当に優れた選手を獲得するのは、いつだってワクワクすることだ。いつも言っているが、良いコーチングの秘訣は、良い選手を獲得すること。そして、私たちは本当に優れた選手を獲得した。彼をどのように起用するか、さまざまな方法を考えているところだ。それが必ずしも、彼が過去にどのように起用されてきたかということと同じとは限らない。未開拓の部分があるかもしれない。私たちがこれまでに一度も試みたことがないことが、今ならできるかもしれないんだ。それは彼が今までにやったことがないことかもしれない」
「その未知の部分が、セイクワンを組み込むための多くの選択肢と方法を提供してくれる。これをすべてまとめ上げる中で、さまざまなことが起こりうる」
健康な状態であれば、フィールドを傾けるかのような能力を持つバークリーは、パスゲームにおいても強力な存在だ。ルーキーシーズンには1,307ランヤードに加えて、キャッチ91回で721レシーブヤードをマーク。バークリーはその後5年間、ニューヨーク・ジャイアンツにおいて、このパスキャッチの成績には再び近づくことはなかったが、才能があることは確かだ。
バークリーの加入について尋ねられた際、イーグルスのオーナーであるジェフリー・ルーリーは、バークリーをかつてのイーグルスの偉大なランニングバックたち、レショーン・マッコイやブライアン・ウェストブルックになぞらえて、パス攻撃への貢献に関して言及している。
イーグルスの公式記録によると、ルーリーは火曜日にこう述べたという。
「セイクワンの場合、レショーン・マッコイやブライアン・ウェストブルックの時もそうだったが、私たちがいつも話していることの1つは、ランニングバックの価値は“ランニングバック”という肩書きだけでは言い表せない、ということだ。パス攻撃にも優れた能力を持っていなければいけない。私たちにとって、万能性が求められる。彼はランゲームだけでなくパスゲームにおいてもとても特別なスキルを持っているけれど、それはより高いスキルポジション、クオーターバック、オフェンシブラインを持つチームであれば、さらに力を発揮できると私たちは信じている。そういう考え方だった」
イーグルスはここ数年、ランニングバックへの出費を抑えていたが、バークリーに年俸1,258万3,000ドル(約19億572万円)の契約を提供した。ルーリーは、イーグルスがこのポジションに対してお金を出し惜しみしていたのが、急に大盤振る舞いに変わったという見方を否定し、イーグルスはふさわしい選手に対しては支出をためらったことはないと指摘している。
「ランニングバックのポジションにはお金をかけない、と思われているのは知っている。決してそんなことはない。とても慎重に資金を投じているだけだ。レショーン・マッコイやブライアン・ウェストブルックのような選手たちは、パス攻撃とラン攻撃の両方を向上させる、まさに万能型ランニングバックだ」
「ハウイー(ローズマン、ジェネラルマネジャー/GM)も言っていたと思うが、並外れた才能を持つ選手を見つけ出すのは難しい。セイクワン・バークリーに支払う金額と、リーグ内の他のポジションの選手が得ている金額を比べてみてほしい。セイクワン・バークリーにその金額を支払うのと、まったく同じ金額を他のポジションの選手に支払うのと、どちらがより価値があるのか? それには決断が必要だ。ハウイーが先導し、そのお金ををセイクワンに投じるのが正しいと判断した」
あとはシリアニHCと彼のスタッフが、投じた資金を実りあるものにするのみだ。
【KO】