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スティーブ・アヴィラがLGからCに移行するとラムズHCマクベイ

2024年03月29日(金) 11:29

ロサンゼルス・ラムズのスティーブ・アヴィラ【NFL】

ロサンゼルス・ラムズはインテリアオフェンシブラインをシャッフルする計画でオフシーズンを迎えたわけではない。しかし、現実としてはそういった形になっている。

センター(C)コールマン・シェルトンが契約を無効にし、最終的にシカゴ・ベアーズと契約した後、ラムズはプロボウラーのガード(G)ケビン・ドットソンと再契約。また、元デトロイト・ライオンズのGジョナ・ジャクソンと大型契約を結んでいる。しかし、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイの手元にあるのは3枚の強力なガードであり、センターはいない。そういった経緯から、たとえ当初は想定外だったとしても、自然な流れとして、スティーブ・アヴィラがガードから、テキサスクリスチャン大学(TCU)でスナップ1,000回以上にわたってプレーしてきたセンターへの移行を促されている。

今週にフロリダ州オーランドで実施されているNFLの年次ミーティングの場で、マクベイHCはアヴィラが実際にセンターへ移行することになると認めた。

チームの公式サイトによれば、マクベイHCは「“ワオ、コールマン・シェルトンが契約を無効にした”と分かるまで、そんなプランはまったくなかった」と語ったという。

「われわれはずっと、コールマンに戻ってきてほしかった。資金的な面や、しばらくガードマーケットの評価に時間を費やしたことで、自然と交渉期限の2日前にケビンとの再契約に至っている。それから、こうだ。彼(ジョナ・ジャクソン)はデトロイトに戻るものだと思っていた。それが、何と彼も獲得できるチャンスがあるかもしれないと分かった。ケビンはライトガード、ジョナはレフトガードをプレーしていた。そこに、うちの堅実な新人レフトガードがいて、彼はTCUで素晴らしいセンターだった」

ドラフト2巡目で指名されたアヴィラは、ルーキーシーズンにレフトガードとして活躍し、ディフェンダーを動かし、パスに対して堅実にプレーできる能力を見せていた。インテリアにおけるその運動能力のおかげで、ラムズは状況を悪化させる懸念をほとんど抱くことなく、アヴィラをセンターに移動させることができる。

「彼にはビッグプレーヤーに必要な、信じられないくらいの運動能力がある。コンタクトバランスが非常に優れていて、セカンドレベルの動き出しのアングルをとり、セカンドレベルのブロックに適応し、スペースでプレーする能力も見て取れる。私はそういったことを振り返り、評価した。彼にはラインの左もしくは右サイトでプレーする天性の能力があると思うし、私たちの新たな左利きのセンターになる能力があると思う」

ジャクソンと契約する可能性が浮上した後、マクベイHCはTCU時代のアヴィラがセンターをプレーしている映像を振り返り、ポジション移動がうまくいくとの自信を得た。

「彼はセンターで素晴らしい仕事をしていた。多くの仕事をしていた」とマクベイHCは話している。

ラムズにとっては、賢明な動きだ。シェルトンを他のセンターと交代させようと努めれば、グレードダウンにつながったかもしれない。それをする代わりに、彼らはレフトガードのスポットをアップグレードしており、新たに加わったジャクソンはマクベイHCのスキームに完ぺきにフィットするだろう。多才さが大きな恩恵であることは、コーチたちがよく口にすることだ。アヴィラの柔軟性が、ラムズがユニット全体のアップグレードを行うことを可能にしている。

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