「まだまだ余力はある」とFAのCBピーターソン、Sとして起用される場合は通知を希望
2024年03月31日(日) 11:16昨年、コーナーバック(CB)パトリック・ピーターソンはフリーエージェント(FA)市場の解禁と同時にピッツバーグ・スティーラーズと契約した。
いくつかの波が寄せては返している今年、ピーターソンはどこかのチームにたどり着くまでにもう少し波に乗ることに満足しているようだ。
現地28日(木)、ピーターソンはポッドキャスト『NFL on Fox(NFL・オン・フォックス)』で「各チームが自分たちのロースターにどんな選手がいるのか、ロースターを改善し続けるために何が必要なのかを本当に理解すれば、コーナーバックのポジションに関してはドラフト後に向けて多くの契約が実現すると思う」と話している。「もっと多くの選手が選ばれ始めるのはそのときだと思っている。俺と代理人はいくつかのチームと話してきた。今のところ真剣な話し合いはないけど、会話はしている。すでに言ったように、これからの数カ月で何が起こるかはまだ分からない」
昨季にスティーラーズで一貫性のないシーズンを過ごしたことを受けて、ピーターソンは長くフリーエージェントにとどまることになっている。ピーターソンは2023年シーズンに17試合に出場し、インターセプト2回、パスディフェンス11回、タックル42回を記録して『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』のグレードで58.9をマークした。
2018年シーズンを最後にプロボウルに選出されていないものの、それ以前は毎年それを成し遂げていたピーターソンは、キャリアの終盤に差しかかっているとはいえ、プロボウルに8回、オールプロに3回選出された経験を、必要としているチームに提供できるはずだ。
「まだまだ余力はあるし、リーダーシップだけじゃなくて、プレーメイキング能力も、俺をロースターに入れたいと望んでいるチームに対して提供できる気がしている」と語ったピーターソンは「キャリアのこの時点で、フリーエージェントのプロセスを経ている中で、俺はただ1日1日をそのまま受け入れている」と続けている。
ピーターソンが2024年シーズンに向けてホームを見つけるとしても、その場所はチームに関してもポジションに関してもまだ決まっていない。
長い間、シャットダウン・コーナーバックとして活躍してきたピーターソンは、スティーラーズで過ごした昨季の一部でセーフティ(S)ポジションについており、フリーセーフティ(FS)として225回のスナップに参加したほか、ボックスセーフティとして117回のプレーに臨んだ。ワイドまたはスロットコーナーのポジションにおける合計844回のスナップに比べれば少ないものの、ピーターソンにとって14年目となるシーズンに、若くてスピードのあるコーナーバックたちがNFL入りすることを踏まえると、昨季にSポジションについていたことは考慮に入れるべきだろう。
昨シーズンにポジションを兼任することを楽しんでいたと認めたピーターソンは、再びセーフティとしてプレーすることを歓迎する一方で、事前の通知を求めるはずだ。
間もなく34歳になるピーターソンは「セーフティで先発したくはない。後ろでそれはまったく別物だからだ」とコメント。「後ろで景色は別物なんだ。もしそうなるなら、体とメンタルの準備をするために、シーズン前に通知を受ける必要がある。コーナーバックポジションからセーフティになるのは別物だ。オープンフィールドでのタックルもあるしな。コーナーとしては、相手を切り裂くことに慣れている。セーフティとしてオープンフィールドにいるとき、特にフィールド中央にいる場合、相手は自分の右側24ヤードにも左側24ヤードにもいる。そこに相手を切り裂く方法はまったくない。自分がディフェンスの最後尾だ。だから、もしそうなるなら、事前に知らされる必要があるし、もしかしたらエド・リードや(トロイ)ポラマルといった元セーフティに指導してもらうかもしれない」
どこでプレーしようとも、ピーターソンがプレーする2つの主な理由――フットボールへの愛と“ロンバルディトロフィーを勝ち取りたい”という願望――は変わらない。
キャリア通算インターセプト数(36回)でNFLの現役選手の中でトップに立っているピーターソンは、今のところ待機を続けており、次のように話している。
「俺は常に14年間プレーすることを目標にしてきたから、もしあれが最後だったとしたら、そうなるのは嫌だ。でも、まだ時間はあるし、どうなるか見ていこう」
【RA】