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帰郷するまでに「もっと成熟したかった」と明かすパンサーズOLBクロウニー

2024年03月31日(日) 14:56


ボルティモア・レイブンズのジェイデビオン・クロウニー【NFL】

適切なチームだがタイミングが不適切だというケースにはもはや当てはまらない。アウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーが故郷のチームに加入する絶好のタイミングがついにやってきた。

カロライナ州で育ち、カレッジ時代にサウスカロライナ大学ゲームコックスでスター選手として活躍したクロウニーは、現地27日(水)にカロライナ・パンサーズと契約したことで、紆余曲折のあった10年のキャリアを経て故郷に戻ってきている。

チーム公式サイトによると、クロウニーは金曜日に入団記者会見で「いつもテレビで彼らを見て、いつか自分もプレーできる日が来るのが待ち遠しいと言っていた。数年前にフリーエージェント(FA)になったときは、もっと成熟したかったから、カロライナには連絡しないようにと代理人に伝えた。今は、あそこに戻らなければならないとしたら自分のことは自分で対処できると思えるようになった。自分の仕事をするのは問題にならないだろう。当時はまだプロになる方法を学んでいる最中だったからな」と語ったという。

「俺は今、31歳だから、もうホームに戻ってもいい年になったと言った。自分のことは自分でできる」

2011年から2013年まで在籍したサウスカロライナ大学でモンスター級の活躍を見せていたクロウニーは、多くの見せ場を作りながらサック24回、フォースドファンブル9回を記録し、2014年NFLドラフトで全体1位指名を受けた。

ヒューストン・テキサンズから指名されたクロウニーは、プロとして本領を発揮するまでに時間を要したものの、最終的には2016年から2018年にかけて3連続でプロボウルに選出されている。

リーグでの最初の5年間を経てシアトル・シーホークスにトレードされたクロウニーは、20代の後半にチームを転々とした。2019年以降、クロウニーはシーホークス、テネシー・タイタンズ、クリーブランド・ブラウンズ、ボルティモア・レイブンズに所属しており、2シーズン以上を過ごしたのはブラウンズのみだ。

クロウニーが苦戦した理由は主にケガにあったが、時にはコーチングスタッフと衝突することもあり、ブラウンズに在籍していた2022年には自分の役割に不満を表明したことでレギュラーシーズン最終戦から除外されている。

多くの人が予想していたような、ブロック不能なサックの達人へと成長を遂げることはなかったものの、クロウニーは堅実な貢献者となり、今もそうあり続けている。クロウニーはこれまでに4シーズンで9回以上のサックを決めており、昨季はレイブンズでキャリアハイに並ぶサック9.5回をマークした。

31歳のクロウニーは新たな環境に飛び込んで貢献できることを何度も示してきたと言えよう。

この移籍ではすべてが始まった場所に戻ってこられるため、クロウニーはこれほど早い段階で契約を決めるという、通常とは異なる動きに出たのかもしれない。クロウニーは契約を結ぶまでに時間をかけることが多い。ブラウンズとは2021年4月に契約を結び、2022年5月に再契約したものの、タイタンズとの契約締結は2020年9月まで待ち、レイブンズに加入したのは2023年8月だった。

今回、3月にパンサーズの一員となったクロウニーは、オフシーズンの全プログラムを目前に控えている。物語に出てくるような帰郷までに多くの章を経てきたクロウニーは、経験豊富なベテラン選手として、若手ぞろいのパンサーズが勝利を重ねるのを手助けすることになった。

「ロックヒルに戻った今、すごいことになりそうだ。この先にはカロライナファンがたくさんいる。俺はここから30分くらいのところで育ったから、すごいことになるはずだ」とコメントしたクロウニーはこう続けている。

「エキサイティングだ。キャリアと人生を通して、このチームを見て成長することを楽しみにしてきた。NFL入りすれば、彼らがどのように運営し、どのように物事を進めているのか気になるものだ。そして今、俺はチームの一員としてここにいる。試合に出て実力を示す機会も、新しい仲間と出会ってこのチーム全体で新しい関係を築き、どこまで行けるかを確かめる機会も楽しみにしている」

【RA】