新人契約でもめるDEシェマー・スチュワートがベンガルズのミニキャンプ最終日を欠席
2025年06月13日(金) 11:59
シンシナティ・ベンガルズがドラフト1巡目で選択した新人ディフェンシブエンド(DE)シェマー・スチュワートが、参加必須のミニキャンプの最終日に欠席した。スチュワートは今週はじめ、長引く契約上のいざこざについて不満を語っていた。
ヘッドコーチのザック・テイラーは現地12日(木)、練習後に「彼は今日ここにいなかった。だから、ただここにいるメンバーに集中した。彼と私はプライベートで対話した」と話している。
スチュワートが現場を離脱する前に“いいコミュニケーション”ができたと、テイラーHCは言う。
テキサスA&M大学出身のスチュワートは、まだ契約を交わしていない1巡目指名選手4人のうちの1人で、木曜日のセッションを欠席しても罰金の対象にはならない。契約交渉を行き詰まらせている難点は、ベンガルズが1巡目のルーキーとの契約に、将来的な保障金を回避する、これまでにない先例をつくろうとしている点にある。
「何事にも初めてはある。毎年、このポジションでは何か新しいことがあるものだ。これも、選手たちが実にうまく対処していかなければならないことの1つに過ぎない。われわれはチームを前進させ続けるし、彼がフィールドにやってきたら、それはチームにとって素晴らしいことになるだろう」とテイラーHCは述べた。
火曜日、スチュワートは「このチームにとっては、試合に勝つことよりも交渉に勝つことのほうが大事みたいだ」とコメント。
このコメントについて木曜日に尋ねられたテイラーHCは、次のように応じている。
「すべての新人に教育の機会があるし、われわれは彼らを教育する上で最善を尽くしている。第一に、われわれはチームとロッカールームを守りたい。いくらかのフラストレーションがあるのは分かる。これは彼の選択。彼の権利だ。彼が戻ってくるのを楽しみにしている」
スチュワートはこのオフシーズンに、ミーティングに参加する一方でフィールド上の作業にはかかわっていなかった。火曜日、スチュワートは契約を得られるまで練習はしないと発言。テイラーHCは時間を失ったことでスチュワートの成長が阻害されることはないと考えているようだ。
「どの新人であれフィールドに出てきてほしいとは思うものだが、NFLキャリアにはこういうこともあり、今起こっているのもその1つ。彼はミーティングに出てきたし、その意味ではポジティブだ。彼は学んできた。よく学んでいる。彼が早くフィールドに戻ってくるのを楽しみにしている」
契約問題がトレーニングキャンプまでに解決するかについて、テイラーHCは“どのような予想もするつもりはない”と付け加えた。
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