元CBボンテ・デービスが逝去、享年35
2024年04月02日(火) 10:52NFLでプレーした10シーズンの間にプロボウルに2度選出された元コーナーバック(CB)ボンテ・デービスが35歳の若さで亡くなったと、フロリダ州のデイビー警察が現地1日(月)に正式に発表した。
警察が月曜日に明かしたところによると、デービスが亡くなっているのを家政婦が発見したことを受け、警官が緊急電話に対応する形で現場に駆けつけたという。
予備情報ではデービスの死に事件性はないと見られていると警察は話している。
イリノイ大学でブロンコ・ナガースキー・トロフィーとチャック・ベドナリック賞のファイナリストに選ばれたデービスは、2009年NFLドラフト全体25位でマイアミ・ドルフィンズに指名され、南フロリダでの初年度には9試合に先発出場し、PFWAオールルーキーチームに選出された。
ドルフィンズは月曜日に発表した声明で「元ドルフィンズCBボンテ・デービスの突然の訃報に心を痛めております。この困難な時期に彼の家族と最愛の人々に深い哀悼の意を表します」と述べている。
ドルフィンズで3年間プレーした後、デービスは2012年シーズン開幕直前にトレードでインディアナポリス・コルツに移籍。プロボウルに選出された2014年と2015年には、それぞれのシーズンでインターセプト4回を記録しており、その2年間のパスディフェンス数(34回)でリーグトップに輝いている。
コルツのオーナーであるジム・アーセイは「ボンテ・デービスの訃報に接し、深い悲しみを覚えています。人としても、チームメイトとしても、選手としても素晴らしかった。ボンテのご家族に謹んでお悔やみ申し上げます」とつづった。
Extremely saddened to hear of the passing of Vontae Davis. A great guy, teammate, player. My prayers to Vontae's family.🙏
— Jim Irsay (@JimIrsay) April 1, 2024
2016年と2017年に足首と鼠径(そけい)部のケガに悩まされたデービスは、その間に32試合中19試合しか出場できなかった。
コルツで6シーズンを過ごしたデービスは、2018年に1年契約でバッファロー・ビルズに加入。しかし、シーズン開始から2週間も経たないうちに、当時30歳だったデービスは引退を表明した。
デービスはシーズン第2週に行われたロサンゼルス・チャージャーズ戦のハーフタイム中に引退し、試合の後半にチームメイトと共にフィールドに戻ることはなかった。
デービスは声明で、異例の引退について「今日、フィールドに立ったときに“俺はもうここでプレーすべきじゃない“という厳しい現実が突如として頭をよぎった」と説明した。
10年間のキャリアで、デービスは121試合に出場(うち113試合に先発出場)してタックル395回、パスディフェンス97回、インターセプト22回をマークしている。
ワシントンD.C.出身のデービスは、同じくドラフト1巡目指名を受け、プロボウルに2度選出されたタイトエンド(TE)である兄バーノンと共にNFLでプレーしていた。
【RA】