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コマンダースがドラフト全体100位でライス大学のWRルーク・マカフリーを指名

2024年04月27日(土) 14:30

ワシントン・コマンダースからドラフト指名を受けたライス大学のルーク・マカフリー【AP Photo/Michael Wyke, File】

アダム・ピータースはサンフランシスコ・49ers在籍時にフロントオフィスの一員としてランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーを獲得するためのトレードに関与していた。

初めてワシントン・コマンダースのジェネラルマネジャー(GM)として臨んだドラフトで、ピータースはもう1人のマカフリーをチームに迎え入れている。

現地26日(金)、コマンダースがデトロイトで行われた2024年NFLドラフトの全体100位でライス大学のワイドレシーバー(WR)ルーク・マカフリーを指名。クリスチャンの弟であるルークはドラフト3巡目の最後に獲得された選手となった。

木曜日に最初の指名権を用いてルイジアナ州立大学(LSU)のクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズを全体2位で獲得したピータース率いるコマンダースは、5人の指名を行った多忙な2日目をルークの指名で締めくくっている。コマンダースはルークの前に、イリノイ大学のディフェンシブタックル(DT)ジャーザン・ニュートン(全体36位)、ミシガン大学のコーナーバック(CB)マイク・セインリスティル(全体50位)、カンザス州立大学のタイトエンド(TE)ベン・シノット(全体53位)、テキサスクリスチャン大学(TCU)のガード(G)ブランドン・コールマン(全体67位)を指名した。

ルークに関しては、テリー・マクローリンやジャハン・ドットソンと並び、スロットで先発組に加わる可能性が高く、コマンダースはルークが成功の血統をチームにもたらすことを期待している。

クリスチャンは『X』で「弟の@mccaffrey_lukeをこれ以上誇りに思うことはない。なんというストーリーだ。一歩一歩、自分にすべてを賭けろ。なんというストーリーだ#NFLdraft」とつづった。

マカフリー家におけるフットボールのDNAは強い。エド・マカフリーの息子であり、プロボウルに選出された経歴を持つクリスチャンの弟でもあるルークは、極めて優秀なアスリートだ。NFLスカウティングコンバインにおいて、40ヤード走で4.46秒、垂直跳びで36インチ(約91cm)を記録したルークは、プロレベルの身体能力を有している。

クオーターバック(QB)になることを目指して大学を転々としていたルークは、ライス大学での最後の2年間で父親と同じポジションであるワイドレシーバーに転向。2022年にはレシーブ数(58回)とオールパーパスヤード(903ヤード)でチーム内トップに立った。2023年にさらに成長を遂げたルークは、レシーブ71回、992ヤード、タッチダウン13回をマーク。オールAAC(アメリカン・アスレチック・カンファレンス)のファーストチームに選出され、タッチダウンレシーブ数でカンファレンスをけん引した。

ルークはレシーバーとして2年しかプレーしていないにもかかわらず、素晴らしい加速度と捕球能力を見せている。高いレベルでWRポジションに定着しつつあることを踏まえると、まだまだ伸びしろがありそうだ。

身長約188cmのルークには筋肉を増強する余地もあるが、理想的な腕の長さに欠けることからボールを取りにいく能力が制限されている。ライス大学で主にスロットからプレーしていたルークは、ボールを奪い合うポゼッションターゲットになる可能性がある。

ブレイクのインとアウトをより素早くする必要があるなど、ルークの欠点はこのポジションでの経験の浅さからくるものだ。ルークは経験を積むにつれてルートランナーとしてのレベルを向上させており、それは今後も良くなる一方だろう。

NFLの血統を受け継ぐ勤勉なルークは、今の調子を維持すれば、大きな成長を遂げる可能性を秘めている。

【RA】