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ドルフィンズがプロボウルに6度選出されたDLキャンベルと契約

2024年06月14日(金) 18:35


カライス・キャンベル【NFL】

ディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルはフロリダに向かうが、それは引退するからではない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じたところよると、プロボウルに6度選出され、ウォルター・ペイトン・マン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた経歴を持つキャンベルがマイアミ・ドルフィンズと契約したという。

過去のシーズンで引退を考えていたキャンベルだが、現在は通算で5つ目となるNFLチームと契約を結び、“サンシャイン・ステート”の愛称で親しまれるフロリダ州に戻ることになった。キャンベルは2017年から2019年まで、ドルフィンズと同じくフロリダ州に拠点を置くジャクソンビル・ジャガーズに所属していた際に最も大きな成功を収め、プロボウル選出と、キャリアで唯一のオールプロの栄誉を獲得した。2008年のNFLドラフトでアリゾナ・カーディナルスに指名され、もうすぐ38歳になるキャンベルは、昨シーズンにはボルティモア・レイブンズとアトランタ・ファルコンズでもプレーしている。

今回の移籍はマイアミ大学出身のキャンベルにとって、いわばホームカミングであり、若手とベテランが混在し、ケガの不安を抱えるドルフィンズのディフェンシブライン(DL)を押し上げることを目指している。

2023年にラインバッカー(LB)ブラッドリー・チャッブおよびDEジェイラン・フィリップスがシーズン終了につながるケガを負ったのに続き、ドルフィンズはディフェンシブタックル(DT)クリスチャン・ウィルキンスをフリーエージェント(FA)で手放した。ウィルキンスはラスベガス・レイダースと契約している。常にロッカールームでポジティブな存在感を示してきたキャンベルは、ベテランのリーダーシップをもたらすと同時に、インサイドでもエッジでもプレーできる柔軟性を持ち、パスラッシュの力もまだ残っているはずだ。そんなキャンベルはDEザック・シーラー、DTティエア・タート、DEダショーン・ハンド、LBシャキール・バレット、ドラフト1巡目指名のDEチョップ・ロビンソンといったメンバーを擁するグループに加わることになる。

昨シーズン、キャンベルはファルコンズでサック6.5回、ロスタックル10回をマーク。これらの数字はいずれもジャガーズでの最終年以来、最高の記録だ。

グレッグ・ローゼンタールのトップ101フリーエージェントリストで50位にランクインしていたキャンベルは、最新の補強選手として刷新されたドルフィンズ守備陣に加わる。他のベテラン補強選手には、バレット、セーフティ(S)ジョーダン・ポイヤー、LBジョーディン・ブルックス、コーナーバック(CB)ケンドール・フラーなどが含まれている。また、キャンベルがレイブンズで2シーズンをともに過ごしたことがある、アンソニー・ウィーバーが新しい守備コーディネーター(DC)に就任している。

今季はキャンベルにとって最後のシーズンになるかもしれないし、そうではないかもしれない。いずれにせよ、キャンベルはマイアミに戻り、3年連続のプレーオフ進出を目指すドルフィンズに、ベテランのパスラッシュ要員として加わる。

【KO】