ブラウンズがQBワトソンとの契約を調整、2025年続投に向けて柔軟性を確保
2024年12月28日(土) 08:03
情報筋によれば、クリーブランド・ブラウンズが今後のサラリーキャップ負担を軽減することを目的にクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンとの契約を再編するとともに合意を取り付けたといい、ワトソンは来シーズンもブラウンズのロースターにとどまる可能性が高いと考えられている。
今回の新契約はワトソンの2025年契約に影響しないものの、ブラウンズにとってはワトソンに関連する計画が固まったと言えよう。
アキレス腱断裂から回復中のワトソンはケガのためにこの2シーズンで21試合を欠場するが、この先の2シーズンで9,200万ドル(約143億9,459万円)の完全保証された報酬が支払われることに変更はない。契約満了となる2026年シーズン以降の契約は今回の新契約条件に伴って管理が容易になるはずだ。
ブラウンズはワトソンに関するチームの計画について公言しておらず、情報筋によると、若手であれ、今のバックアップQBであるジェイミス・ウィンストンやそれ以外のベテランであれ、先発争いに他のクオーターバックを加えるのに理にかなった内容だという。
負傷するまでの2024年シーズンもワトソンにとっては低迷していたものの、チームは一貫してオフェンス全体の改善が必要だと主張していた。
攻撃コーディネーターのケン・ドーシーがプレーコールを引き継いだのは負傷したワトソンに代わってウィンストンが先発起用されたのと同じ週だが、それ以降、チームは1試合平均獲得ヤード数とパスヤード数、得点数も伸ばしている。
加えて、ワトソンに関しては、ブラウンズは自らの守りも忘れていない。
情報筋の話によれば、リーグ全体が大型契約時にそうするのと同じく、ブラウンズはワトソンの契約に保険をかけており、過去2年間で負傷欠場した分のサラリーキャップクレジット(救済措置)を得られるという。いくつかのチームはベテランとの契約においても保証額に保険をかけている。将来的にはブラウンズもケガに備えて不都合な状況から身を守る保険をかけることになりそうだ。
ワトソン離脱中のブラウンズは苦戦が続く。過去8試合ではわずか2勝にとどまり、ウィンストンはデンバー・ブロンコス戦の497ヤードをはじめ、多くのパスヤードを稼ぐ一方で、ベンチに下げられるまでの過去4試合で9回のインターセプトを喫している。
プレシーズンやレギュラーシーズンの限られた先発機会から有望さを見せていた2年目QBのドリアン・トンプソン-ロビンソンがシーズン第15週から先発しており、現地29日(日)に控えるマイアミ・ドルフィンズ戦でもスターターを担う予定だ。
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