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「QBの最終決定はHCボウルズがする」と、ジェッツGMマッカグナン

2016年11月17日(木) 14:59


パスを投げるニューヨーク・ジェッツQBライアン・フィッツパトリック【AP Photo/David Richard】

ニューヨーク・ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)マイク・マッカグナンは現地16日(水)、クオーターバック(QB)ライアン・フィッツパトリックとの今季1,200万ドル(約13億円)におよぶ再契約に言及し、成績にかかわらず“後悔はない”と記者に述懐した。

マッカグナンは今後も選手の起用に関してはヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズに一任する方向である。

NFL番組『Up To The Minute Live(アップ・トゥー・ミニット・ライブ)』のインタビューの中で『NFL Network(NFLネットワーク)』のキンバーリー・ジョーンズに対し、「私が先に助言をするが、誰が出るかの最終決定はトッドの仕事だ。どのポジションについてもそうだが、誰でも基本的には能力のあるプレーヤーを先発させたいのが本音である。最終決定はトッドがすること。スタッフや私の助言も踏まえ、最後に決めるのは彼だ」とコメントしたマッカグナン。

「1つだけ言いたいのは、1度その選手起用を決断したのならそれは成功するためであって、失敗するためのものではないことを改めて認識する必要があるということだ。選手はそのチャンスを勝ち取ったのだから、軽はずみな決定をしてはならない。このような観点からすれば、若い選手たちはいずれチャンスを得ることになり、彼らがどれだけ成長したか、どうプレーするのかをわれわれは知ることができる。しかし、繰り返しになるが、これらの決断はトッドがするもので、私は彼についていく」

ニューヨーク・ジェッツのバイウイークはより興味深くなる。GMマッカグナンの発言を受けたジェッツは、MCL(膝内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)の負傷から復帰するフィッツパトリックと2015年ドラフト4巡目指名のブライス・ペティ、どちらのQBをバイウイーク明けに先発として出場させるのか、この1週間で決定が下るはずだ。

ペティは9対6で黒星を喫したロサンゼルス・ラムズ戦で163ヤード、1タッチダウン、1インターセプトをマーク。どうやら今年のドラフト2巡目指名のクリスチャン・ハッケンバーグはまだ機が熟しておらず、今シーズンの出場はなさそうだ。

マッカグナンの言葉をくみ取れば、QB選手たちは自らの手でそのポジションを勝ち取り、そのポジションにおいて失敗は許されないということだ。ペティは11月27日のニューイングランド・ペイトリオッツ戦にも起用できるほどの実力を持った選手なのだろうか? ラムズ戦同様にまた失敗してしまわないだろうか?

さらに言えば、リーグ最多の13インターセプトをマークしているフィッツパトリックには試合に出場する権利を得るだけの成績を残してきたのだろうか?

現在3勝7敗のジェッツはプレーオフのチャンスがまだ完全に閉ざされたわけではないが、どちらのQBを先発として起用するかはチームにとってかなり難しい判断となるに違いない。