QBスミスの存在がシーホークス加入の「大きな決め手」になったとクビアックOC
2025年02月12日(水) 12:34![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2025/01/27084138/AP24266616580148.jpg)
マイク・マクドナルドがヘッドコーチ(HC)を務めた初年度にシアトル・シーホークスはプレーオフ進出を果たしそうになったが、平均的なオフェンスがチームの足を引っ張る結果となった。
最終的に、シーホークスは2024年シーズン終了後に攻撃コーディネーター(OC)を務めていたライアン・グラブを解雇し、その直後にクリント・クビアックを採用している。
クオーターバック(QB)ジーノ・スミスは、クビアックが太平洋岸北西部に来ることを決めた主な理由の1つだ。
現地11日(火)、クビアックは就任記者会見で「(ジーノは)ここに来る大きな決め手になった。(QBコーチの)アンドリュー・ジャノッコと一緒に彼を指導できるし、彼には高い期待を寄せている」と話している。
「ジーノを追い込んで最大限の力を引き出すつもりだし、そのためにチームメイトのことも追い込むつもりだ。それは彼だけではなく、チーム全体のことだ。彼はその先頭に立つ必要がある」
スミスは2024年シーズンに記録したパスヤード(4,320ヤード)で、以前に自身が樹立した単一シーズンのフランチャイズ記録を更新した。さらに、ベテランQBのスミスはラン攻撃が精彩を欠いていた(試合平均95.7ランヤードでNFL内28位に沈んだ)シーズンにおいて、キャリアハイとなるパス成功率(70.4%)をマークしている。
チームの足を引っ張る要因となったのは、オフェンスのバランスの悪さだ。スミスはシーホークスを空中戦で引っ張ろうと最善を尽くしたが、その過程でNFLで3番目に多いインターセプト(15回)を喫している。10勝7敗でシーズンを終えたシーホークスは、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区での優勝争いにシーズン第17週まで絡んでいた。
「ジーノはものすごくタフだと思う」とコメントしたクビアックはこう続けている。
「彼は第4クオーターに勝利をもたらす。私はそれにワクワクさせられ、やる気にさせられる」
「たくさんの逆境を乗り越えてきた選手のことを思い浮かべてみてほしい。高みから突き落とされ、再び先発の座にはい上がるために必死に努力しなければならなかったが、この2年間で復調し、NFLの中でどの選手よりも多く第4クオーターで勝利をつかんできた選手のことをね。そういう選手を私は指導したいんだ」
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、スミスは2023年以降に第4クオーターで逆転勝利を7回もたらし、決勝ドライブを8回演出しており、その期間における記録として両カテゴリーでリーグトップに立っているとのこと。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロは日曜日に、2025年に契約最終年を迎えるスミスは過去3年間の安定したプレーによって今オフシーズンに契約延長を実現させる見込みだと報じている。
クビアックは昨季にニューオーリンズ・セインツの攻撃コーディネーター(OC)を務めていた。クビアック率いるセインツ攻撃陣は最初の2試合で91得点を挙げるなど好調なスタートを切ったが、その直後に低迷して7連敗を喫した。その結果、ヘッドコーチを務めていたデニス・アレンはシーズン途中に解雇されている。
シアトルで新たなスタートを切るにあたり、クビアックはマクドナルドHC率いる急成長中のディフェンスを補完するためのツールがすでにあると考えているようだ。
「一番はマイクと仕事をして、非常に素晴らしいディフェンスを擁するチームに加わることだった。それがどれだけパワフルかはご存知だろう」と述べたクビアックは次のように続けている。
「私たちはそれに貢献し、彼らと補完的なフットボールができるようになりたい。ジーノ・スミス、(ワイドレシーバー/WR)D.K.メットカーフ、ジャクソン(スミス・インジグバ)、(オフェンシブタックル/OT)チャールズ・クロス。他にもまだまだいる。このロースターには、ぜひ指導したいと思うような素晴らしいフットボール選手がたくさんいるし、彼らのキャリアを後押しし、チームとして勝てるよう貢献したいと思っている」
【RA】