「ダイナミックなプレーメーカー」が加われば守備陣は「史上最高のユニット」になると信じるコルツLBフランクリン
2025年02月12日(水) 14:53![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2025/02/12091215/AP24364734605747.jpg)
インディアナポリス・コルツにとって2024年シーズンは非常に残念な結果となったため、首脳陣はシーズン終了後にジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードとヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンの続投を明言する必要があると判断した。
しかし、今シーズンにプロボウルに選出されたラインバッカー(LB)ザイール・フランクリンは、コルツがフリーエージェント(FA)選手にとって魅力的な加入先になり得ると考えており、その理由の1つとしてコーチングスタッフを挙げている。
最近、『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』に出演したフランクリンは「何よりもまず」と切り出し、守備コーディネーター(DC)ルー・アナルモについて語った。
フリーエージェント選手にコルツ加入を促すための口説き文句について質問されたフランクリンは「もし、うちのディフェンスを強化するために選手を獲得することを考えているなら、まず、ルーはこのリーグで高い評価を得ているDCだ」とロームに話している。
「プロボウルに選ばれた選手から、彼と対戦した選手、彼と同じチームでプレーしていた選手、(ランニングバック/RBジョー)ミクソンやジャマール(チェイス、ワイドレシーバー/WR)といったオフェンス選手に至るまで、全員がルーのことをものすごく尊敬している。みんなは彼のディフェンシブマインドや、成功を収められるポジションに選手たちを配置する能力について話していた」
アナルモはシンシナティ・ベンガルズで6シーズンを過ごした後に解雇されたが、リーグ内で高い評価を得ており、2024年シーズンは苦戦を強いられたものの、その評判が傷つくことはなかった。2024年のベンガルズではアナルモの手腕よりも人材面に疑問が生じていたからだ。
コルツは2024年シーズンにガス・ブラッドリーの指揮下で、被ヤードで30位に沈んだとはいえ、多くの実力者を擁している。ベテランDCのアナルモはそんなコルツのディフェンスを引き継ぐことになった。
初めてプロボウルに選出されたシーズンにタックル数(173回)でNFLトップに立ったフランクリンに加え、ディフェンシブタックル(DT)ディフォレスト・バックナーやコーナーバック(CB)ケニー・ムーア、ドラフト1巡目指名選手のディフェンシブエンド(DE)ライアトゥ・ラトゥ、DTグローバー・スチュワートが主力選手としてチームに在籍していることも、コルツのセールスポイントとなっている。
フランクリンは「現時点で何人かプロボウラーがいるし、俺、ディフォレスト、ケニーと、3つのレベルすべてにプレーメーカーがいる。だから、セカンダリーでも、Dラインでも、LB陣でもいいから、そこにダイナミックなプレーメーカーがもう1人加わったら、全体が強化されて史上最高のユニットになるはずだ」と話している。
フランクリンはアナルモの指揮下でディフェンスがどのように成長するかに対して高い期待を寄せている一方で、スタイケンHCと彼が率いるオフェンスの実力も認めている。
2023年の就任初年度に有望なシーズンを送ったスタイケンHCだが、8勝9敗の成績で終えた2024年シーズンには批判の的となった。コルツが2023年ドラフトの1巡目で指名したクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンの成長は停滞し、スターRBジョナサン・テイラーの起用法は疑問視され、シーズン第17週にニューヨーク・ジャイアンツに敗れたことは大きな汚点となっている。
しかし、コルツはシーズン第18週に延長戦を制してジャクソンビル・ジャガーズに勝利した後、スタイケンHCを残留させることを発表した。
また、ワイドレシーバーのアレク・ピアース、マイケル・ピットマン、ジョシュ・ダウンズがそれぞれ800レシーブヤードを突破したり、テイラーが1,000ランヤードを達成して3年ぶりにプロボウルに選出されたりと、注目すべき点もいくつかあった。
フランクリンは「オフェンス面では、シェーンのためにプレーした全員が彼のスキームや機会の振り分け方を気に入っている」とコメント。
「もちろん、うちには800ヤード以上を記録したレシーバーが3人いるしね」
「それからJ.T.(テイラー)だ。J.T.には当然、感謝している」
スタイケンHCとバラードGMが率いるコルツには今後、非常に重要なシーズンが待ち受けている。4シーズン連続でプレーオフ進出を逃したコルツは、リチャードソンが将来を担うクオーターバックとしての地位を確立することを期待している。
ジャガーズに勝利したシーズン最終戦でタックル8回、サック1回を記録してから約1カ月が経過した今、フランクリンは重要な人材が加わることを期待しつつ、コルツの今後について好印象を与えるために最善を尽くしている。
【RA】