シーホークスは自分たちの「欠点」を把握し、「そのすべてに対処するための計画を立てている」とシュナイダーGM
2025年02月17日(月) 10:40
シアトル・シーホークスはクリント・クビアックが攻撃コーディネーター(OC)に就任した際に、クオーターバック(QB)ジーノ・スミスと共に取り組む魅力や、ワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフの能力を最大限に引き出すためのクビアックのビジョンなど、いくつかのポジティブな点を強調した。
しかし、2シーズン連続でプレーオフ進出を逃したシーホークスには、修正すべき点がまだ多くあり、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーはすでにその作業に全力で取り組んでいる。
現地14日(金)、『The John Schneider Show(ザ・ジョン・シュナイダー・ショー)』に出演したシュナイダーGMは、選手獲得に関する自身の哲学について尋ねられた際に「私たちは自分たちの欠点を正確に把握している。誰の目にも明白だろう。そして、私たちはそのすべてに対処するための計画を立てている」と述べた。
どのロースターにも補強すべき点があるものだが、シーホークスのディフェンスはマイク・マクドナルドHC(ヘッドコーチ)の指揮下で見事に復活を遂げ、被得点で11位タイにつけている。それは2016年に3位にランクインして以来、最も高い順位だった。シーホークスは“Legion of Boom(リージョン・オブ・ブーム)”と呼ばれたセカンダリー陣が活躍していた時代に、2012年から2015年にかけて4年連続で被得点ランキングでトップに君臨していた。一方のオフェンス面では、スミスはまさに有能なパサーであり、メットカーフとブレイクアウトを果たしたジャクソン・スミス・インジグバは強力なレシーバーコンビを形成している。
シーホークスの最も目立つ欠点はオフェンシブラインにあり、スミスが活躍できるだけの時間を確保したり、ランゲームの兆候を見せて相手チームを警戒させたりすることができていない。
それは、2024年シーズンにおける『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のオフェンシブラインのグレードでも明らかになっており、シーホークスはリーグで2番目に悪いと評価されている。また、パスブロッキングのエフィシエンシー・レーティングはNFL最低の80.0だった。
シーホークスはリーグで3番目に多い54回のサックを許した。サック数が多かったのは593回ものパスを投げたことにも起因しているが、そもそもシーホークスがパス主体のアプローチをとるようになったのは、力不足のオフェンシブラインの後ろでランゲームが停滞していたことが一因となっている。
フリーエージェント(FA)やトレード、ドラフトなど、さまざまな方法を用いてどのポジションを補強するのが最適かと尋ねられたシュナイダーGMは、それは毎年、オフェンシブラインを除くすべてのポジションの獲得可能状況に基づいて変わると説明した。
「誰もがオフェンシブラインマン(OL)を探し続け、育成にも力を入れ続けている。スーパーボウルで何が起こったか見たところだろう。(カンザスシティ・チーフスは)ワールドチャンピオンシップを目指してプレーしていたが、うまくいかなかった。オフェンシブラインには常に選手が不足している。つまり、これは需要と供給の問題だ」
どのチームも有望な人材を確保しなければならないと理解しているため、シーホークスはドラフトや選手の育成を通じてオフェンシブラインを再構築する必要があるだろう。シュナイダーGMが過去に学んだ教訓を踏まえ、シーホークスの現在のキャップスペース予測を考慮すると、そのアプローチは理にかなっている。シーホークスは3月12日(水)の新リーグイヤー開始前にサラリー調整が必要な8チームのうちの1つだ。
シュナイダーGMは「何かを修正したり、認識されたニーズを満たしたりするために、ただお金を投じればいいというものではない。私たちは過去にその部分で失敗をしており、同じ過ちを繰り返さないように努力している」と述べた。
どのような欠点があったとしても、シーホークスは健闘していたと言え、2021年シーズン以降で最多となる10勝を挙げてプレーオフ進出まであと一歩のところまで迫った。
シーホークスが何を改善すべきかを正確に理解していることは明らかだ。おそらく、その修正は主にドラフトを通じて行われることになるだろう。シーホークスは現在、ドラフト全体18位で指名する予定だ。
【RA】