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WRヒギンズとの長期契約に注力するベンガルズ、2度目のフランチャイズタグ使用の可能性も

2025年02月18日(火) 08:57


シンシナティ・ベンガルズのティー・ヒギンズ【AP Photo/Stew Milne】

シンシナティ・ベンガルズがクオーターバック(QB)ジョー・バロウの願いの1つをかなえるために取り組んでいる。

現地17日(月)、ベンガルズがワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズと長期契約を結ぶことに焦点を当てており、フランチャイズタグが必要にならないことを期待していると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。

ペリセロによると、3月4日(火)の期限までに合意に達しなかった場合、ベンガルズは2年連続でヒギンズにフランチャイズタグをつける可能性が高いと見られており、その場合のコストは2,620万ドル(約39億6,542万円/昨季のサラリーの120%)になるという。

ベンガルズがフランチャイズタグを指定できる2週間の期間は、2月18日(火)から始まる。

再びタグを適用すれば、トレードがない限り、ベンガルズはヒギンズをもう1シーズン確保することが可能だ。ただし、タグの使用によってベンガルズがそれに代わる契約をまとめることが妨げられるわけではない。最終的にタグを使用した場合、7月15日(火)までに契約延長を実現させればタグは無効となる。

バロウはヒギンズを長期的にベンガルズにとどまらせたいという希望を、あらゆる機会を通じて声を大にして語ってきた。ベンガルズがその実現に向けてどのような措置をとったとしても、バロウは確実に喜ぶだろう。

バロウと同じ2020年ドラフトの2巡目で指名されたヒギンズは、加入当初からベンガルズで爆発的な活躍を見せてきた。ヒギンズは1,000ヤード超えを2回達成し、1シーズンを除くすべてのシーズンで900ヤード以上を記録している。

直近のシーズンでは、キャッチ73回、911ヤードを記録。キャリアハイとなる10回のタッチダウンをマークし、キャリア通算のタッチダウン数を34回に伸ばした。

ヒギンズは2024年シーズンにレシーブ記録で3冠を達成したWRジャマール・チェイスを完璧に補完する存在であり、この2人はNFL屈指のWRコンビを形成している。なお、チェイスもまた契約延長が必要な状態だ。ヒギンズがフィールド上で相手の注意を引きつけると、ベンガルズ攻撃陣の爆発力と多様性はより高まる。

唯一の問題は、ヒギンズが常に健康でいられることを証明していないことだ。ヒギンズはこの2シーズンでそれぞれ5試合を欠場しており、いずれのシーズンも長期にわたるハムストリングの問題を抱えていた。

過去にはそれが契約延長を妨げる原因になっていたのかもしれないが、ベンガルズはQBの意見に耳を傾け、過去4シーズン中3シーズンで得点ランキングトップ7に入っているオフェンスのコアメンバーを維持するつもりのようだ。

ヒギンズがフランチャイズタグまたは契約延長によって市場から外れることになれば、多くのチームはフリーエージェント計画を見直さなければならなくなるだろう。ヒギンズは獲得可能になるWRの中で最も注目を集める存在だった可能性が高い。

まだやるべきことが残っているものの、その戦力を独り占めすることができれば、ベンガルズは大いに満足するだろう。

【RA】