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チーフスがGトレイ・スミスにフランチャイズタグを使用の意向、長期契約を視野

2025年02月28日(金) 11:08


カンザスシティ・チーフスのトレイ・スミス【Tyler McFarland/Kansas City Chiefs via AP】

カンザスシティ・チーフスが何もしないままガード(G)トレイ・スミスをフリーエージェンシーに送り出すことはない。

チーフスはスミスにフランチャイズタグをつける意向だと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話を元に伝えている。

ラポポートによれば、1年のテンダーは2,340万ドル(約34億9,507万円)になると予測されており、これが適用された場合、スミスは年額2,100万ドル(約31億3,479万円)の契約を結んでいるランドン・ディッカーソン(フィラデルフィア・イーグルス)を上回り、NFLの歴史上で最も高額の報酬を得たガードになるという。

両陣営は7月15日(火)までに長期契約を結ぶことが可能であり、それが実現しなければ、スミスは2025年に1年契約でプレーすることになる。

火曜日、チーフスのジェネラルマネジャー(GM)であるブレット・ヴィーチはスミスとの長期契約締結に“楽観的”な見通しを抱いていると述べていた。タグを使うとは言え、長期契約の希望はまだ残っていると、ラポポートは報じている。

3月4日(火)の期限までにチーフスがフランチャイズテンダーを利用する必要性があったということは、ヴィーチが望むほど早い段階では契約がまとまらない可能性がありそうだ。しかしながら、先発ガードがオープンマーケットに出ないということは、長期契約に至るまでの第一歩と言える。

『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によれば、スミスが2024年に相手に許したサックはわずか1回、QBプレッシャーは34回だったという。チーフスのインテリアオフェンシブラインはジョー・トゥニーがアウトサイドに移動してから攻撃を受けるようになっていたが、それにもかかわらず、スミスはオープンマーケットに出る中でトップのガードだと見られていた。

こうなった今、その評価は別の選手のものになる。

スミスとの契約を望むチーム――シカゴ・ベアーズなど――は、別の道筋を見つけなければならない。レベルの高いオフェンシブラインマンが制約なしにフリーエージェンシーを迎えることは稀であり、今回の動きもそれを強調している。

昨年、チーフスはコーナーバック(CB)ラジャリウス・スニードにフランチャイズタグを指定した後、テネシー・タイタンズにトレードした。タイタンズはスニードと長期契約を結んでいる。今回は、チーフスはスミスをキープしそうだ。とは言え、チーフスはすでに、オフェンシブラインに多くの資金を投じている。

スミスが最高額の支払いを受けるガードになるのに加え、センター(C)クリード・ハンフリーも最高額(年額1,800万ドル/約26億8,696万円)を受けるセンターだ。トゥニーは年額1,600万ドル(約23億8,879万円)を受け取っているが、保証額はもう残っておらず、契約が調整される可能性がある。ジャワーン・テイラーの報酬はライトタックル(RT)の中で3番目に高く、年額2,000万ドル(約29億8,553万円)となっている。そして、レフトタックルには、2024年にブロッキングの部分でトラブルになった穴が開いている。

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