今年のQBドラフト候補は「全体的にレベルが高い」とブラウンズHCステファンスキー
2025年02月28日(金) 12:09
クリーブランド・ブラウンズはフランチャイズクオーターバック(QB)を求め、長年にわたり入れ替えを繰り返している。
デショーン・ワトソンは負傷により2025年シーズンを全休する可能性があり、仮に復帰しても、これまでのプレー内容を考えれば期待できる状況ではない。つまり、ブラウンズは再び出発点に立たされている。
現地26日(水)、NFLスカウティングコンバインの会場でヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは、新たなQBを見つけるためにあらゆる手段を検討するとしつつ、今年のドラフトクラスに好印象を持っていることを明かした。
チームの公式サイトによれば、ステファンスキーHCは「今年のドラフトは全体的にレベルが高い」と語ったという。
「キャム・ウォードやシェドゥーア・サンダースはもちろん、ドラフト全体を見ても素晴らしい選手がそろっている。他のポジションにも優秀な選手が多い。とにかく、クラス全体に好印象を持っている」
ステファンスキーHCが上位2名の候補だけでなく、クラス全体を評価していることは、ブラウンズが別の選手の指名に全体2位指名権を使う可能性を示唆しているのかもしれない。ただし、ステファンスキーHCは、チームがどのような方針を取るかを推測するのは時期尚早だと指摘した。
「これはプロセスだ」とステファンスキーHCは述べている。
「映像を見るのもひとつの方法だが、その後に選手のことを深く知る努力をし、電話で話をする必要がある。プロデーに足を運ぶことも欠かせない。さまざまな要素を考慮しながら評価を進めなければならず、われわれはまだその過程の途中にいる」
2025年のNFLドラフトが話題に上がり始めた当初から、今年のQB候補にフランチャイズクオーターバックとなる逸材がいるのか疑問視する声は多い。
しかし、ステファンスキーHCは、ブラウンズがカンザスシティ・チーフス、バッファロー・ビルズ、ボルティモア・レイブンズといった強豪と戦う上で、フランチャイズの再構築を託せるQBがいるかどうかは、優先事項ではないと語った。
「当然、QBを指名するなら、フランチャイズQBになれると信じているからこそ選ぶことになる」とステファンスキーHCは言う。
「ただ、われわれは単にチームにフィットする優れた選手を求めている」
ブラウンズはフリーエージェント(FA)市場にも目を向ける可能性があるが、そこでも課題は多い。サム・ダーノルド、ラッセル・ウィルソン、ジャスティン・フィールズといった候補はいるものの、確実な解決策とは言い難い。さらに、マシュー・スタッフォードやカーク・カズンズといったトレードの可能性がある選手もいる。
「いくつもの選択肢を検討している」とステファンスキーHCはコメント。
「ドラフトにはワクワクするような若手がいるし、フリーエージェンシーでもやるべきことがある。どの手段が最適か、すべての可能性を模索しているところだ」
現時点で確固たる答えがない中、ブラウンズはこのオフシーズンで複数のQBを獲得する可能性が高い。しかしながら、ワトソンの高額契約が重くのしかかる状況で、ブラウンズが2025年に向けてどれほどの資産を特定のポジションに投じるのかが大きな焦点となる。
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