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NFLでもCB とWRの二刀流を目指すコロラド大トラビス・ハンター、「俺は他の選手とは違う」

2025年02月28日(金) 13:20


コロラド大学のトラビス・ハンター【AP Photo/Michael Conroy】

トラビス・ハンターはコロラド大学時代と同じように、NFLでも攻守両面で活躍する“二刀流”を続けたいと考えている。オフェンスもディフェンスもフルタイムで出場することを目指しているという。

現地27日(木)、NFLスカウティングコンバインの会場でハンターは、「誰も俺のようにプレーしたことはないと言われる。でも、俺は違う。他の選手とは違うんだ」と語った。

ハンターは大学での過去2シーズン、ほぼすべてのスナップでオフェンスとディフェンスの両方に出場し、その実績が評価されてハイズマントロフィーを受賞している。しかし、高校卒業からわずか3年のルーキーがNFLで同じ役割を担うのは、極めて大胆な挑戦だ。実際、1960年代以降にフルタイムの二刀流として成功した選手はほとんどいない。

それでも、ハンターは自らのビジョンに揺るぎない自信を持っている。

「誰もやったことがないかもしれないけど、俺の体はこれまでに相当な負荷を乗り越えてきた」とハンターは話している。

「徹底的に体をケアしている。その部分はあまり知られていないかもしれない。でも、自分にはできると確信している」

「カレッジフットボールではほとんど休憩がない。でもNFLにはもっと休む時間がある」

実際、ハンターは二刀流プレーヤーとして新たな道を切り拓こうとしている。

「これが当たり前のことになればいい」とハンターは言う。

ペンシルベニア州立大学のディフェンシブエンド(DE)アブドゥル・カーターが水曜日に、ドラフトで全体1位指名になりたいと宣言したように、ハンターもトップ指名への意欲を示した。

「1位で指名されることはとても重要だ。俺の夢はドラフト1位で指名されて、自分の最高のパフォーマンスを発揮することだ」とハンターは語った。

ハンターは、自身の役割について「まだ決まっていない」と認めている。自分を指名する可能性のあるチームが、それぞれ異なる起用法を考えていることを理解している。

「100%両方でプレーしたい。でも、それはチームの判断次第だ」とハンターはつけ加えた。

リターナーとしての起用について問われると、ハンターはカレッジ時代に経験がなかったこともあり、「リターンについては分からない。すでに2つの仕事があるからね」と答えた。

ハンターは今週のNFLスカウティングコンバインでワークアウトを行わない予定で、コロラド大学で行われるプロデーで実施するかどうかも不明だ。

NFLのチームはハンターの起用法についてさまざまな見解を持っており、ニューイングランド・ペイトリオッツの幹部であるエリオット・ウルフは、メインのポジションを持ちつつ、サブとして別の役割をこなす可能性もあるとコメント。今週のメディアへの発言からも、2025年のNFLドラフトで上位指名権を持つチームは、ハンターの最適なポジションについてそれぞれ異なる意見を持っているようだ。

クリーブランド・ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーは今週、ハンターをワイドレシーバー(WR)として見ているが、コーナーバック(CB)としても影響力を発揮できると語った。一方、テネシー・タイタンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンは、「おそらく最初はコーナーバックから始め、慣れてきたらオフェンスでの役割を増やしていく形になるだろう」と述べている。

カレッジ時代、攻守両面でのプレーは時間的な制約が大きかったが、ハンターは自主的に映像を分析したり、時間外にコーチとのミーティングを重ねたりすることで対応してきたという。そして、NFLでも同じアプローチが可能だと考えている。

もしNFLでの役割を自分で決められるとしたらどうするかと問われると、ハンターは迷わず「両方やる」と答えた。

果たして、その願いは叶うのか。今後の展開に注目が集まる。

【R】