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QBスタッフォードはラムズ残留を決意、ロサンゼルスで5シーズン目突入へ

2025年03月01日(土) 18:11


ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォード【AP Photo/Terrance Williams】

2025年シーズンに向けたNFLのクオーターバック版イス取りゲームの最初の1席が埋まった。マシュー・スタッフォードのロサンゼルス・ラムズ残留が決定したのだ。

ラムズが現地28日(金)、ベテランクオーターバック(QB)スタッフォードのチーム残留に向けて改定した契約内容にチームとスタッフォードの双方が合意したと発表。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによれば、契約の具体的な内容は今後数週間かけて――おそらく3月12日に始まるフリーエージェント開始後――まとめられる見込みで、その頃には改定後の年俸も明らかになってくるだろうとのこと。

ラムズは先週、スタッフォード陣営が選手としての価値について他チームと話し合い、トレードのオプションを検討する許可を与えていた。

ラポポートが伝えた情報筋の話によると、ラスベガス・レイダースやニューヨーク・ジャイアンツとの話し合いがもたれた結果、スタッフォードは最終的に他の場所で得られるであろう金額よりも低い額をラムズ側に提示することになったという。

平たく言えば、ラムズは他のチームに相場感を決めさせた上で、わずかに安い金額提示で再度の家族連れでの転勤を回避させるべくスタッフォードを納得させたのだ。

契約条件についてはまだ報じられていない。

この数日、スタッフォードはLA残留に向けて傾いていた。スタッフォードが話し合いをもったチームを考えれば、ラムズは37歳のスタッフォードにとって2個目のスーパーボウルリングを追い求める最高のチャンスを与えてくれるだろう。ベテランQBのスタッフォードが家族を引っ越させたくないという考えも、この数日で話題になっていた。

また、ラムズではスタッフォードの死角側を守る役目を担うアラリック・ジャクソンも残留するようだ。NFLネットワークのラポポートとトム・ペリセロによると、ジャクソンは3年5,700万ドル(約85億8,960万円)で再契約するとのこと。

スーパーボウル制覇を経験した司令塔のスタッフォードは、今オフシーズンに市場に流れる可能性のあったトップクオーターバックの代表格だった。ラムズ帰還が確定したことで、他のドミノが倒れ始める可能性はある。

スタッフォード獲得を検討していたジャイアンツやレイダースのようなチームは、フリーエージェント解禁が近づくにあたり、他の候補をターゲットに動き始める必要がある。

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