QBスタッフォードとの契約成立で「よく眠れるようになった」と語るラムズHCマクベイ
2025年03月04日(火) 11:06
ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは少なくともあと1年、先発クオーターバック(QB)の状況に関する悪夢を見ずに済むだろう。
先週にクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードと契約の合意に至ったことを受け、マクベイHCは現地3日(月)に、スタッフォードをラムズに残すことは常にオプションA(最優先の選択肢)だったと報道陣に明かした。
「もちろん、私の中ではそれが常に最終目標だった」と述べたマクベイHCは「最終的にはパートナーシップと、彼がチームを率いることの重要性がカギになると思う。これ以上ないほど感謝しているし、本当にワクワクしている。この数日間はよく眠れるようになった」と続けている。
生後16カ月の息子と今後数カ月で再編成が必要なロースターを抱える中、マクベイHCの睡眠はあまり質の良いものにならないだろう――NFLのヘッドコーチにとっては、深い眠りにつける日などないのかもしれないが。
金曜日、ラムズは過去にチームをスーパーボウル制覇に導いたスタッフォードが2025シーズンにチームに残留できるよう改定した契約内容に双方が合意したことを発表。
再編された契約が1年間の解決策であることを実質的に認めたマクベイHCは、2026年も同様の状況になると予想している。
マクベイHCは「私たちは1年ごとに考えてきたし、彼はあと数年プレーしたいと望む場合にそれができると言える権利を得たと私は信じている」と語った。
「しかし、私たちは常に素晴らしい対話を重ねてきたし、これは1年ごとに考えることだと思っている。もちろん、彼との契約はあと2年だが、彼がプレーしたいと望む限り、私たちはそれについて本当に前向きに感じると思う」
スタッフォードとの交渉にかかる時間が来年にさらに短くなることを願っていると述べたマクベイHCは、冗談まじりに次のように語った。
「ああ、そうだけど、ポジティブな面もある。去年は7カ月かかったけど、今年は3週間くらいで済んだ。だから、来年に同じことをしなければならなくても2、3日で終わるかもしれないね」
37歳のクオーターバックと1年ごとに契約を更新するラムズのやり方は、急激に調子を落とす選手が多いポジションに将来の資金を大量に投じるよりも理にかなっていると言えよう。時の流れに逆らって長くキャリアを継続する選手はいるかもしれないが、最終的には誰もが引退の時期を迎えるのだ。
スタッフォードは他チームとの接触を許可されており、ラスベガス・レイダースとニューヨーク・ジャイアンツから関心を寄せられていたため、長期契約を求めてロサンゼルスを離れることもできた。しかし、ラムズはスタッフォードに再びロンバルディトロフィーを追求するための最適な機会を提供している。スタッフォードがトップクラスのシグナルコーラーであり続ける限り、ラムズは競争力を維持し、ある程度同じような契約を提示するだろう。そのため、両者はあと数回、契約を更新するかもしれない。
ラムズは先週、主力レフトタックル(LT)アラリック・ジャクソンの契約も延長した。マクベイHCはこれを“私たちにとって非常に大きな意味を持つ契約”だと表現している。また、マクベイHCは契約最終年を迎えるオフェンシブタックル(OT)ロブ・ヘブンスタインとタイトエンド(TE)タイラー・ヒグビーが2025年にチームに戻ってくると予想しているとも明かした。
2025年シーズンに戻ってこない可能性がある選手の1人は、ワイドレシーバー(WR)クーパー・カップだ。カップのキャップナンバーは約3,000万ドル(約44億6,400万円)に上るため、ラムズはスターWRのトレードを試みているが、トレードが成立しなかった場合は放出する可能性もある。
カップに関する最終決定について言及しなかったマクベイHCは、月曜日にこうコメントした。
「私が断定的に話すことはないと思うのだが、あらゆる情報を集めていきたいと思っている。1日ごとに進めていくつもりだし、次のステップに何が必要なのかを見ていくつもりだ」
【RA】