FAで「ニッチな」存在として「多くの関心」を集めることを期待するジャイアンツWRスレイトン
2025年03月05日(水) 11:39
フリーエージェント(FA)になる予定のニューヨーク・ジャイアンツのワイドレシーバー(WR)ダリウス・スレイトンは、ラインアップにスピードを加える必要のあるチームから注目を集めることを期待している。
『The New York Daily News(ニューヨーク・デイリー・ニュース)』によると、スレイトンはポッドキャスト『Talkin’ Ball with Pat Leonard(トーキン・ボール・ウィズ・パット・レナード)』で「それに目を向けると、俺のフィールドを広げる能力はより重要になる。それは短いドライブやワンプレータッチダウンにつながるからね。このリーグでは得点するためにチャンクプレー(大きなゲイン)が必要だろ」と語り、こう続けたという。
「自分に多くの関心が寄せられていることは分かっている。フリーエージェントが始まったら、いろんな人たちとたくさん話すことになるだろう」
28歳のスレイトンはジャイアンツでの6シーズン中4シーズンでチームトップのレシーブヤードを記録してきたが、770ヤードを上回ったことは一度もない。ジャイアンツは何度もスレイトンの評価を下げようとしてきたが、必要なときには常にスレイトンを頼ってきた。
現在のジャイアンツではマリク・ネイバースをはじめとする若手選手が中核を担っているため、スレイトンは次のステップに進もうとしている。ポッドキャストでのインタビューで、スレイトンはジャイアンツのことを何度も“彼ら”と呼び、“俺たち”とは言わなかった。それは、決定的なものではないものの、フリーエージェントになるにあたってスレイトンがどのような心理状態であるかをわずかに示す兆候だと言えよう。
スレイトンは“競争力を持つことを目指し、勝つことを目標にしているチーム”に加入することが目標だと明かしている。
「間違いなく、今の自分にとって本当に重要なのは、勝つことと、有利な状況に身を置くことだと思う」と話したスレイトンは次のように続けた。
「ジャイアンツで過ごした6年間のうち、5年間は明らかに競争力がなくて、プレーオフにも進めなかったし、プレーオフに進出できる可能性もほとんどなかった」
「キャリアの中で学んだことの1つは・・・“自分が活躍してお金を稼げば、夜にぐっすり眠れる”という考えの連中とプレーしているということ。俺もキャリアを通じて、活躍してお金を稼ぎたいと思うようになった。でも、負けることはものすごく重くのしかかってくる。毎週、毎週な。それは耐えられないことだ。いくらお金をもらっても、家に帰って満足することはない。まあ、(トヨタの)カムリに乗るより(ダッジの)ヘルキャットに乗っている方がちょっとは幸せだけど、それでも俺の心、核となる部分はそれに耐えられないんだ」
NFLのチームは常に俊敏な選手を必要としており、スレイトンはまさにそのスピードを武器としている選手だ。スレイトンはフィールドを広げる脅威として、多くのチームで優秀な3番手レシーバーとして活躍できるだろう。フリーエージェント市場に出る注目のワイドレシーバーの多くが、30歳以上のポゼッションレシーバーであり、スレイトンのようなスピードを持つ選手はほとんどいない。オーバーン大学出身のスレイトンが長期契約を結ぶことはないかもしれないが、短期契約で問題を抱えるチームに新たな要素を加えることはできるだろう。
「今回のレシーバーのフリーエージェントクラスはすごくユニークだ。ラッキーなことに、俺は自分の能力とキャリアの段階がうまく組み合わさったニッチな立場にあるから、今の時点で他の選手たちと比べてかなり価値がある存在になっている」とスレイトンは語った。
スレイトンはグレッグ・ローゼンタールが選ぶトップ101フリーエージェントリストで44位とされている。
【RA】