イーグルスがLBバウンと3年76億円で再契約へ
2025年03月06日(木) 11:51
フィラデルフィア・イーグルスのジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンはランニングバック(RB)に報酬を支払った。今度はオフボールラインバッカー(LB)に多額の報酬を与えている。
現地5日(水)、イーグルスが2024年シーズンにオールプロに選出されたLBザック・バウンと3年5,100万ドル(約76億0,519万円)の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが契約について知る人物の話をもとに報道。この契約には3,400万ドル(約50億7,012万円)の保証金が含まれている。
その直後、イーグルスはバウンと合意に至ったことを正式に発表した。
年平均1,700万ドル(約25億3,506万円)の契約により、バウンはフリーエージェント(FA)になることなく、NFLで4番目に報酬の高いラインバッカーとなる。バウンより高い年俸を得ているのは、ボルティモア・レイブンズのロクアン・スミス(2,000万ドル/約29億8,243万円)、サンフランシスコ・49ersのフレッド・ワーナー(1,904万5,000ドル/約28億4,002万円)、シカゴ・ベアーズのトゥルメイン・エドモンズ(1,800万ドル/約26億8,418万円)だ。
イーグルスは昨年、フリーエージェントだったバウンと1年350万ドル(約5億2,192万円)の契約を締結。守備コーディネーター(DC)ビック・ファンジオの下で、バウンはリーグの中でも特に、安価でありながら大きな活躍を見せた選手となった。
オールプロのファーストチームに選出されたバウンは、シーズン第1週からイーグルスがロンバルディトロフィーを掲げるまで、圧倒的な活躍を見せ続けた。イーグルスで新しいポジションについた28歳のバウンは、タスマニアデビルのように暴れ回り、タックル151回、タックルフォーロス11回、サック3.5回、フォースドファンブル5回、インターセプト1回、パスディフェンス4回を記録。
バウンは昨季のNFLで、フィールド全体で混乱を引き起こす選手として、誰にも劣らない活躍を見せた。
ローズマンGMはこれまでラインバッカーに投資する傾向がなく、過去にはLBに対して高額な報酬を支払う代わりに、フリーエージェントとして送り出すこともあった。ローズマンGMはバウンが他の選手とは異なることを理解している。ファンジオDCのスキームでプレーメーカーとして動き回るバウンは、代えの利く存在ではない。
RBセイクワン・バークリーと契約が複数年残っているうちに新たな契約を結んだり、バウンのようなラインバッカーを確保したりと、ローズマンGMは分析に基づく考え方にも変化の余地があることを証明している。逸材にはそれに見合った報酬を与えるべきだという考え方だ。イーグルスはそうした選手たちに報酬を支払い、スーパーボウル制覇を果たしたチームの主力メンバーをほぼそのまま維持している。
ディフェンシブエンド(DE)ミルトン・ウィリアムズやアウトサイドラインバッカー(OLB)ジョシュ・スウェットなど、フリーエージェントになる予定の大物選手が他にもいる中、スーパーボウル連覇を目指すイーグルスがあとどれだけの主力選手をチームに残せるかに注目だ。
【RA】