ニューヨークでの困難な日々もキャリアの一部だとドルフィンズQBウィルソン
2025年03月21日(金) 11:06
クオーターバック(QB)ジーノ・スミスとサム・ダーノルドは、ニューヨーク・ジェッツを出てからキャリアを立て直した。それと同じ道筋を、ザック・ウィルソンもたどろうとしている。
マイアミ・ドルフィンズと契約した、元ドラフト全体2位指名選手であるウィルソンが、ギャング・グリーンで過ごした日々について語った。ウィルソンは今週、ドルフィンズの“Drive Time Podcast(ドライブ・タイム・ポッドキャスト)”に出演し、キャリアを書き直したいとの思いを明かしている。
『South Florida Sun Sentinel(サウス・フロリダ・サン・センチネル)』によれば、ジェッツでの日々についてウィルソンは「大変だった」とコメントし、次のように続けた。
「振り返ればいろいろあったし、もっとうまくできていたらと思う。もっと違うアプローチをしていたりとかね。でも、結局のところ、それもまた、物語の一部だ。こういう経験から学んでいくし、こういうつらかった時間があったからこそ、俺はここにいる。ここでのチャンスを生かしたい」
ウィルソンは苦戦の中にあるニューヨークで、3シーズンを通じて厳しい時間を過ごした。3勝10敗だった新人の先発QB時代には、時に、迷子になった子犬のように見えることもあった。それから2シーズン、ウィルソンはラインアップから外されたり、また戻ったりしていたが、戦いは決して楽になっていない。2023年には、QBアーロン・ロジャースがアキレス腱を断裂したのを受け、ウィルソンがそのあとを引き継いでいる。後にベンチに下がった後、またラインアップに戻り、再びベンチへ送られたが、こういった動きはすべて、公衆の面前で行われてきた。
ニューヨークでどん底を味わったウィルソンは、2024年をショーン・ペイトンヘッドコーチ(HC)率いるデンバー・ブロンコスで過ごし、調整を図りつつこのポジションについて学びなおしている。ボー・ニックスのバックアップを務めるウィルソンについて、ブロンコスはポジティブな印象を語っていたものの、実際のプレーにつながることはなかった。
今、ウィルソンはサウスビーチへ向かい、ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルやジェイレン・ワドルを擁するマイク・マクダニエルズHCの攻撃陣で、トゥア・タゴヴァイロアのバックアップを務める。
ウィルソンは「俺の求めているものにぴったりはまると思う。攻撃陣のタイプとか、彼らから学べる情報量とかいう部分でね。これ以上ないマッチだと思う」と話した。
「ものすごく爆発力がある。フィールド上でのスピードがすごい。このチームは攻撃陣の映像を見ても、彼らがやっていることを模倣できないタイプのチームなんだ。彼らの持っているものによって、ものすごい爆発力を発揮している。コーチは選手たちに合わせていろいろなものを修正し、彼らの一番の強みを引き出すよう、素晴らしい仕事をしている」
タゴヴァイロアがケガのない状態を保てば、ウィルソンがプレシーズン以降にフィールドに立つことはないだろう。しかしながら、仮に負傷があったとしたら、ウィルソンのキャリアの次の章がつむがれることになるかもしれない。それがここ最近の元ジェッツQBたちと同じ道をたどるのであれば、ポジティブな展開になるはずだ。
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