ペイトリオッツがWRディッグスと3年103億円の契約に合意
2025年03月26日(水) 09:37
ヒューストン・テキサンズとの再契約はないが、ワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区に戻ることになった。
現地25日(火)、ディッグスとペイトリオッツが3年6,900万ドル(約103億4,692万円)の契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報道。
ディッグスがテキサンズで過ごした唯一のシーズンをACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂で終えてから約5カ月が経過している。ディッグスは最近、ペイトリオッツを訪問し、その後にトレーニング中の動画を『Instagram(インスタグラム)』に投稿。高額の複数年契約を提示していることからも、ペイトリオッツがディッグスの回復具合を心配していないことは明らかだ。
テキサンズのジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオはオフシーズンが始まる前に、ディッグスを呼び戻す可能性を否定していなかったが、かつてミネソタ・バイキングスとバッファロー・ビルズでスター選手として活躍していたディッグスはボストンに向かおうとしている。
ペイトリオッツは間違いなく、ディッグスがキャリア2年目のクオーターバック(QB)ドレイク・メイの安定したターゲットとなり、WR陣に自身の経験を共有することを期待しているはずだ。
2024年シーズン、31歳のディッグスは膝を負傷する前にレシーブ47回、496ヤード、タッチダウン3回を記録。
ビルズに所属していた2020年から2023年の4年間ですべてプロボウルに選出されたディッグスは、昨シーズンに至るまで6年連続で1,000ヤード超えを達成していた。
NFL屈指のワイドレシーバーとしての時代は過ぎたかもしれないが、ディッグスが健康な状態で復帰すれば、何年も有力なレシーバーを欠いていたペイトリオッツにとって大きな助けになるだろう。
ディッグスは昨季に試合平均62ヤードを記録した。一方、ペイトリオッツで2024年に試合平均ヤードで首位に立ったのはタイトエンド(TE)ハンター・ヘンリーで、その記録は42ヤードだった。
ペイトリオッツでは、ジュリアン・エデルマンが2019年に達成して以来、1,000レシーブヤードや試合平均60レシーブヤード以上を記録した選手は現れていない。
ディッグスがジャリン・ポークやマック・ホリンズ、ケイショーン・ブート、デマリオ・ダグラス、ケンドリック・ボーンといった選手を含むワイドレシーバー陣に加わることで、チームへの期待は少し高まっている。
一方、ディッグスの復帰を期待していたQBのC.J.ストラウドが所属するテキサンズは、スターWRのニコ・コリンズやクリスチャン・カークを中心に新たな一歩を踏み出すことになった。テキサンズがカークをトレードで獲得したことで、ディッグスがチームに戻る可能性は閉ざされたのかもしれない。
ディッグスはAFC東地区に戻り、NFLで4つ目のチームに所属することになった。
【RA】