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ウィルソンおよびウィンストンとの契約を受け、QBのドラフト指名は「必須」ではないとジャイアンツGMシェーン

2025年04月17日(木) 08:54


ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーン【AP Photo/Adam Hunger, File】

ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンはフリーエージェント(FA)だったラッセル・ウィルソンおよびジェイミス・ウィンストンという2人のベテランクオーターバック(QB)と契約。シェーンGMは現地16日(水)に、この動きによって来週に行われる2025年NFLドラフトでクオーターバックを上位指名する必要性が薄れていると指摘した。

シェーンGMはドラフト前記者会見で「あの2人の選手と契約したことで、それ(QBのドラフト指名)が必須ではない状況にもっていけたと思う」と述べている。

「契約した2人の選手は多くの試合を経験してきた。1年前よりもそのポジションを強化できたと思っているし、今いる選手たちに満足している。引き続きチームにいるトミー(デヴィート)も勝利に貢献してくれたし、彼はまだまだ成長する。したがって、私たちは現在のQB陣の構成に満足している」

ウィルソンとウィンストンには先発経験があり、シェーンGMはQB陣を充実させることで、他の選択肢を持てるようにしている。ドラフト時に選択肢が狭められないようにすること――それこそ、すべてのジェネラルマネジャーがフリーエージェント市場を活用すべき理由だ。

“必須”ではないからといって、シェーンGMがドラフトでQBを指名しない、あるいは指名すべきではないという意味にはならない。シェーンGMは単に、つなぎ役となる30代の選手2人と契約することで、選択肢を持てるようにしただけだ。疑問となっているのは、シェーンGMとそのスタッフが4月24日(木)にドラフト全体3位で指名する価値がクオーターバックにあると見なすかどうかだ。

早い段階での指名を見送ったとしても、7ラウンドのいずれかの時点で低コストのバックアップとしてQBを指名する可能性はあると指摘したシェーンGMは、こう話している。

「他の31チームが何を考えているのか、自分たちのボードをどう見ているのかは分からない。もちろん、選手の価値が自分たちの評価と一致していて、どのポジションでも獲得できる機会があれば、そうするつもりだ。適切な価値でないなら無理に押し通すつもりはない。ボードが整い、自分たちの番が回ってきて、そのポジションが自分たちの求めるものであれば、指名するだろう。そんな形で追い詰められるようなことはしない」

シェーンGMは水曜日に、ジャイアンツがドラフトプロセス終盤にコロラド大学のシェドゥーア・サンダースを含む複数のQBとプライベートワークアウトを実施したことがチーム内の分裂を示すものだという考えを否定し、単に選手たちのスケジュールの都合でそうなっただけだと語った。

2022年に就任してから4回目のドラフトを迎えるシェーンGMは、これまでどのラウンドでもクオーターバックを指名したことがない。ただし、前政権がドラフト1巡目で指名したQBダニエル・ジョーンズには、2023年に高額な契約延長を与えている。

45歳のシェーンGMはフランチャイズQBの獲得を望んでいるものの、無理に追い求めるつもりはないと強調し、次のように語った。

「若いフランチャイズクオーターバックが欲しいとは思っている。どのジェネラルマネジャーもそうだろう。誰もがそれを求めている。だが、価値が見合っていなければならない。もしそれを間違えたら・・・とにかくそこは間違えてはいけないんだ」

シェーンGMは判断を誤り、ジョーンズに多額の報酬を支払った。ジャイアンツはその代償として、2024年シーズンに散々な結果を残し、ドラフト全体3位指名権を手にすることになった。シェーンGMは2025年に、QBに関する決断を必ず成功させなければならない。その第一歩は2人のベテラン選手の獲得から始まった。1週間後、シェーンGMがそこに新人選手を加えるかどうかが明らかになる。

【RA】