ニュース

2025年NFLドラフト全体1位でタイタンズがQBキャメロン・ウォードを指名

2025年04月25日(金) 09:44


テネシー・タイタンズから全体1位でドラフト指名を受けたマイアミ大学のキャメロン・ウォード【AP Photo/Jeff Roberson】

クオーターバック(QB)キャメロン・ウォードがテネシー・タイタンズとの関係を確かなものにした。

現地24日(木)、アメリカ・ウィスコンシン州グリーンベイで実施されている2025年NFLドラフトの全体1位で、タイタンズがマイアミ大学のクオーターバック(QB)キャメロン・ウォードを指名した。

この指名は数週間にわたって予想されてきたものだった。プロデーが実施されて以来、タイタンズが他の方向に進むとの予想は出ていなかったのだ。

ウォードは5年間で57試合に先発という、大学での豊富な経験と共にナッシュビルへと向かう。ウォードは2020年にFCS(フットボール・チャンピオンシップ・サブディビジョン)のインカーネイト・ワード大学でカレッジキャリアを開始。2シーズンで19試合に先発した後、2022年にワシントン州立大学に移った。その後も実績を残し、2シーズンで6,963パッシングヤードとタッチダウン48回をマークしている。

最終シーズンにマイアミ大学に移ると、2025年の選手たちの中でトップQBの位置を確かなものにする。2024年のハイズマントロフィーのファイナリストだったウォードは、満場一致のオールアメリカンであり、ACC攻撃部門年間最優秀選手に選ばれ、全国トップのシグナルコーラーとしてデイビー・オブライエン・アワードにも輝いた。空中戦においてマイアミ大学ハリケーンズの単一シーズンの最多ヤード記録(4,313ヤード)、成功数(305回)、タッチダウン(39回)を記録しており、キャリア通算パッシングタッチダウンではNCAAレコードの158回という数字を残している。

5月に23歳になるウォードは、タイタンズにフィールド上のどこにでもボールを届けることの可能なビッグアームをもたらす。恐れを知らず、タイトな隙間にもスパイラルを通す自分の腕を信じている。しびれるようなプレーメーカーであり、その運動能力によってディフェンダーをかわしつつ、崩れた状態からのパスを容易に見せるだけの腕の強さが特徴だ。

ただし、“ヒーローボール”になりがちとの見方もある。その腕によってどんなディフェンスでも倒せると信じ、そこにはないはずのプレーができると考えがちだ。また、ボールを長く持ちすぎる部分もある。

タイタンズでの2シーズン目を迎えたヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンが、ウォードを手に入れた。1年目のキャラハンは、しばしばクオーターバックのプレーに不満を抱いているように見えた。その一つが目立つミスであり、もう一つの問題は、攻撃陣を維持するためのステーション・トゥ・ステーションのパスができなかったことだ。まだ成長の余地はあるものの、ウォードならばその両方の問題を解決できるだろう。

【A】