ジェッツが全体42位でルイジアナ州立大学のTEメイソン・テイラーを指名
2025年04月26日(土) 12:26
テイラー一家がAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区に残ることになった。
現地25日(金)、ニューヨーク・ジェッツが2025年NFLドラフトの全体42位でルイジアナ州立大学のタイトエンド(TE)メイソン・テイラーを指名。
マイアミ・ドルフィンズのレジェンド選手としてプロフットボールの殿堂入りを果たしたジェイソン・テイラーの息子であり、同じくドルフィンズで活躍した後に殿堂入りしたザック・トーマスの甥でもあるメイソンが、TEポジションの補強を切望していたドルフィンズの地区ライバルに加入することになった。ジェッツはドラフト全体7位でペンシルベニア州立大学のTEタイラー・ウォーレンかミシガン大学のTEコルストン・ラブランドを指名すると多くの人から予想されていたが、2日目まで待ってから優秀なタイトエンドが多くそろうドラフトで次に有望なタイトエンドを獲得している。
メイソンの父親は長年、ドルフィンズのスター選手として活躍していたが、2010年にはジェッツでプレーしていた。2010年シーズンはジェッツがプレーオフに進出した最後の年となっている。メイソンは今後、チームを数年ぶりのプレーオフ進出に導くために尽力するだろう。
5月にようやく21歳になるメイソン・テイラーは、ドラフトプロセスを通じて着実に評価を上げてきた。テイラーは1年目からルイジアナ州立大学のラインアップに名を連ね、13試合に先発出場し、そのポジションを一度も譲らなかった。テイラーは38試合に出場(うち37試合に先発出場)してキャッチ129回、1,308ヤード、タッチダウン6回を記録。2025年のシニアボウルでも優れたパフォーマンスを披露した。
テイラーは滑らかで自然な動きを強みとし、身体を自在にコントロールして柔軟にボールをキャッチできるレシーバーだ。安定した成績と信頼性に定評があるテイラーは、SEC(サウスイースタン・カンファレンス)の試合で63ヤード以上を記録したことはないものの、最初の2回のボウルゲームではどちらも88レシーブヤードを記録。NFLドラフトへの早期エントリーを決める前に、テキサスボウルには出場しなかった。
タイトエンドは成長に時間がかかるポジションであり、テイラーはまだポテンシャルの限界に達していない。ブロッキング面ではまだ改善の余地があり、爆発的なプレーの少なさも注視すべき点だ。とはいえ、少なくともテイラーはNFLでも天性の感覚を生かし、堅実な万能選手に成長するはずだ。
QBジャスティン・フィールズが新ヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンの下で司令塔を務める準備を進める中、ジェッツはまだまだ若手のフィールズにとって信頼できるターゲットとなり得る、成長の余地が十分にある有望なテイラーを手に入れている。
【RA】