今年のドラフト全体257位最終指名はペイトリオッツが選んだメンフィス大学DBコービー・マイナー
2025年04月27日(日) 15:27
2025年NFLドラフトで正式に“ミスター・イレレバント”こと最後の指名選手となったのは、メンフィス大学のディフェンシブバック(DB)コービー・マイナーだった。
3日間のドラフトの最後にニューイングランド・ペイトリオッツが全体257位でマイナーを選んでいる。
「最高にうれしいよ。俺はそれほど注目されるタイプじゃないからね」とマイナーはコメントした。「上位の人たちとは違う。だから、俺にとっては何も新しいことではないんだ。これから自分のするべきことをやるだけ。今までずっとやってきたのと同じように、集中して努力する」
大学生アスリートとして5年間プレーしたマイナーは、3つのプログラムでプレーしている。身長183cm、体重86kgのマイナーは1年目にテキサス工科大学で1試合をプレーした後にレッドシャツとなった。続く2シーズンではテキサス・レッド・レイダースで22試合に登場し、その後インディアナ大学に転校。そこで2023年にオールビッグ10オナーで特別賞に選ばれた。
ベストシーズンはメンフィス大学で過ごした2024年だ。メンフィス・タイガースでマイナーはタックル合計38回、パスディフェンス6回、ファンブルフォース2回、サック2回とタックルフォーロス7回――すべてキャリアハイをマークしている。
マイナーはペイトリオッツが2025年に指名した11人目の選手であり、チームはセーフティ(S)クレイグ・ウッドソンとともにセカンダリーを補強している。これからの数カ月で彼はアレックス・オースティン、マーセラス・ダイヤル、アイザイア・ボールデン、マイルズ・バトルやD.J.ジェームズとロースター入りを懸けて争うことになる。
ペイトリオッツは最初から全体257位の指名権を持っていたわけではない。元々、今年のドラフトで最後に指名することになっていたのはカンザスシティ・チーフスだが、彼らはペイトリオッツの全体228位指名権をトレードで得て、南メソジスト大学のランニングバック(RB)ブラシャード・スミスを指名した。
そのトレードの一環として、ペイトリオッツが最終指名権を得たというわけだ。同時に全体251位の指名権も手にしており、それを使って今年のドラフトで唯一(そして2021年以来のドラフト指名となるポジション)のロングスナッパー(LS)、ヴァンダービルト大学のジュリアン・アシュビーを獲得した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると、アシュビーについてはドラフト外フリーエージェントとしての入札合戦が予想されていたとのことで、ならばペイトリオッツがそこまで――さらには最終指名をも――待たずしてアシュビーを加えたのもうなずける。
そして、その6人後にペイトリオッツはマイナーを指名した。
1976年にこの呼び名が使われるようになってから50人目の“ミスター・イレレバント”となったマイナー。NFLでの活躍は“ささやか”なものにならないように奮起してくれることだろう。
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