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WRハリソンJr.が2年目に「大きな飛躍を遂げる」と期待するカーディナルスHCギャノン

2025年05月02日(金) 11:48


アリゾナ・カーディナルスのマーヴィン・ハリソンJr.【Brooke Sutton via AP】

ワイドレシーバー(WR)マーヴィン・ハリソンJr.が昨シーズンに新人として残した成績は、2024年ドラフト全体4位指名選手として期待されていた水準には程遠く、平均的なものだった。

現地4月30日(水)、『SiriusXM(シリウスXM)』の“Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)”に出演したアリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンはアダム・シーレンに対し、ハリソンJr.が2年目に飛躍を遂げることを期待していると語った。

「スタッフが整っていれば、1年目から2年目への移行期には大きな飛躍を遂げられると思う」とギャノンHCは述べている。

「彼は信じられないほど素晴らしいプレーを見せてくれたが、本人と話したら真っ先に“こういった部分を改善する必要がある”と言うはずだ。実際、彼はそれに取り組んできた。今の彼は素晴らしい状態だ。彼のプレーがどこまで進化するか、本当に楽しみにしている」

2024年、ハリソンJr.はターゲット116回でキャッチ62回、885ヤード、タッチダウン8回を記録。レシーブヤードでは新人の中で5位につけたが、ジャクソンビル・ジャガーズのWRブライアン・トーマスJr.(1,282ヤード)、ニューヨーク・ジャイアンツのWRマリク・ネイバース(1,204ヤード)、ラスベガス・レイダースのタイトエンド(TE)ブロック・バワーズ(1,194ヤード)、ロサンゼルス・チャージャーズのWRラッド・マコンキー(1,149ヤード)には大きく後れを取った。

ハリソンJr.が2年目に成長するにはまず、効率を上げる必要がある。比較として挙げると、マコンキーはハリソンJr.よりも4回少ないターゲット数で20回多くのキャッチを決め、264ヤード多く稼いだ。

クオーターバック(QB)カイラー・マレーとハリソンJr.はしばらくの間、うまく連携できていないように見え、2人はほとんど同じ方向を向いていない状態だった。マレー自身も、この部分の改善にすでに取り組んでいると認めている。ハリソンJr.のパフォーマンスには波があり、3試合(シーズン第2週、8週、17週)で90ヤード以上を稼いだ一方で、7試合を40ヤード以下で終えた。ハリソンJr.はオフシーズンに明らかに筋肉量を増やしており、これは強力なコーナーバック(CB)に対抗する上で役に立つはずだ。

ハリソンJr.がルーキーシーズンにうまくいかなかったことを改善するための心構えと姿勢を兼ね備えていると考えているギャノンHCは、次のようにコメントしている。

「私はいつも1年が終わったタイミングで選手たちと成長計画について話すのだが、彼とミーティングをしたときに、彼は私の元へ来て1枚の紙を渡してきた。紙を渡したのは私じゃない。だが、私たちは分かっていた。彼はすでにプロ選手だ。正しいことをすべてやっている。オフシーズン中ずっとここにいた。1週間だけ姿を現さず、他のたくさんのレシーバーたちと一緒にトレーニングをしていたが、基本的にはずっとここにいた。少し筋肉量が増えて、大きくなったように見える。彼の数字や測定値は、迎え入れたときよりもすべて良くなっている」

「宇宙に真実を話すつもりはないが、とにかく彼が今年プレーするのを待っていてほしい」

カーディナルスはオフシーズンにハリソンJr.の支えとなるような選手――具体的には深い位置で脅威となり、フィールド中央のルートを開けるようなレシーバー――を獲得せず、オハイオ州立大学出身のハリソンJr.がキャリア2年目に成長を遂げることでオフェンスを補填することを期待している。

【RA】