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パンサーズがOLBクロウニーを1シーズンで放出

2025年05月09日(金) 08:49


カロライナ・パンサーズのジェイデビオン・クロウニー【AP Photo/Jacob Kupferman】

アウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーが再び春の終わり頃にフリーエージェント(FA)になるという状況に置かれようとしている。

現地8日(木)、カロライナ・パンサーズが32歳のクロウニーを放出したと発表した。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、クロウニーの放出により、パンサーズは2025年にキャップスペースで777万5,000ドル(約11億3,459万円)を節約できるとのこと。また、今回の決定はパンサーズが4月に行われたドラフトの2日目にディフェンシブエンド(DE)ニック・スコートン(テキサスA&M大学)とDEプリンスリー・ウマンミエレン(ミシシッピ大学)を指名した後に発表されている。

スコートンをドラフト2巡目で指名したことで、パンサーズは2014年ドラフト全体1位で指名されたクロウニーに代わる、将来性の高い若手選手を獲得し、クロウニーとの決別に踏み切る自由を得た。身長約190cm、体重約117kgのスコートンはすぐにクロウニーの後任として先発となる見込みであり、パンサーズの一員としてNFLキャリアの初期から実力を証明するチャンスを手に入れることになる。

一方のクロウニーは、再びドラフト後にフリーエージェント市場に戻ることになった。この状況はクロウニーにとってなじみのあるものだ。近年のクロウニーはまるで傭兵のような存在として6年で5つのチームを渡り歩いている。2020年以降、クロウニーは4度にわたって4月以降にチームと契約を結んでおり、唯一の例外はパンサーズとの2年契約だ。クロウニーはパンサーズが2024年3月にDEブライアン・バーンズをニューヨーク・ジャイアンツにトレードした2週間後に、その契約を締結した。

32歳のクロウニーは慣れ親しんだ道をたどりながら次の移籍先を選ぶことになる。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、クロウニーは昨季のNFLにおけるエッジラッシャーのランキングでトップ50に入っているとのことで、14試合に出場してサック5.5回をマーク。この数字は2023年に記録したサック9.5回には届かなかった。

サウスカロライナ大学のスター選手だったクロウニーにとって、地元でプレーする期間は突然終わってしまった格好だが、彼には今なお、強豪チーム(例えば、手頃なコストでエッジラッシャーを補強したいと考えているデトロイト・ライオンズなど)から一定の関心が寄せられるはずだ。クロウニーのフットボールの旅が次にどこへ向かうのかには注目が集まるだろう。

別の動きとして、パンサーズはランニングバック(RB)ジョナソン・ブルックスをPUP(故障者)リストに登録。2024年シーズン第14週にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したブルックスは、2025年シーズンを棒に振ることになった。ブルックスがACLを断裂したのは2シーズン連続のことであり、2025年シーズンを通して回復とリハビリに専念し、2026年に復帰する予定だ。

【RA】