カウボーイズQBプレスコットがWRピケンズ獲得に言及、「ラムと2人を同時に守るのは難しい」
2025年05月15日(木) 14:43
ダラス・カウボーイズがオフシーズン終盤にワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズを獲得し、大きな話題を呼んでいる。この補強により、チームのパス攻撃が大幅に改善される可能性がある。
先週のトレードを受け、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットはすでに新たな可能性を思い描いている。
現地14日(水)、『1310 The Ticket(1310ザ・チケット)』に出演したプレスコットは「すでにつながりを感じている」と語った。
「ワクワクしているよ。映像を見ればわかるけど、彼はボールを確実にキャッチできる選手だ。どこに投げても彼の近くなら捕ってくれるし、キャッチ力がある。五分五分の可能性のパスでも、自分が取るつもりでいる。これからが楽しみだ。あのポジションには補強が必要だったし、シーディー(ラム)にも助けが必要だった。ああいうタイプの選手がいれば、2人を同時に守るのは難しくなる」
「それに、(タイトエンド/TE)ジェイク・ファーガソン、WRジェイレン・トルバート、WRジョナサン・ミンゴといった、このリーグで経験を積んで勝負の仕方を知っている選手たちが他にもいる。武器になるメンバーがそろいつつあると思う」
ピケンズはピッツバーグ・スティーラーズ時代に数々の鮮烈なハイライトを残したものの、制限の多いオフェンスと自身の言動によるトラブルが重なり、本来のポテンシャルを発揮しきれなかった。
ピケンズは2023年に自己最高のシーズンを送り、1,140ヤード、タッチダウン5回、63回のキャッチで平均18.1ヤードという驚異的な数字を記録。ダウンフィールドでのプレーメイク能力を有するピケンズは、2023年にチーム記録を打ち立てた後、キャッチ101回、1,194ヤードというやや期待外れな2024年シーズンを送ったナンバーワンレシーバー、シーディー・ラムの理想的な相棒としてカウボーイズに期待されている。
もちろんプレスコットも、2023年のフル出場シーズンにおいて4,516パッシングヤード、キャリアハイとなるタッチダウン36回を記録し、大きく飛躍した。
そこにピケンズが加わることで、より一層注目が集まる。過去2シーズン、ラムの対角でWRブランディン・クックスが担っていたアウトサイドの役割を引き継ぐと見られている。このオフシーズンにクックスがチームを離れたことでポジションに空きが生じたが、フリーエージェンシー(FA)や4月のドラフトではその補強が叶わなかった。
代わりにカウボーイズは、実績あるプレーメイカーを手に入れることを決断。2026年の3巡目指名権と2027年の5巡目指名権をスティーラーズに差し出し、24歳のワイドレシーバーと2027年の6巡目指名権を獲得した。
月曜日に今回のトレードについて語ったチームの最高執行責任者(COO)スティーブン・ジョーンズは、ピケンズを通算73回のタッチダウンレシーブでチーム最多記録を持つデズ・ブライアントになぞらえた。ピケンズのディープスレットとしての能力や瞬発力を考えれば、この比較は決して的外れではない。ただし、ピケンズ加入の最大の効果は、その存在自体が相手守備に与える脅威にあるのかもしれない。
プレスコット率いるチームは、2025年シーズンにその効果の恩恵を受けることを期待している。
【R】