契約再編でイーグルスに残留し、「もう一度」スーパーボウル制覇を狙うTEゴーダート
2025年06月26日(木) 09:43
第59回スーパーボウルに向けて準備を進める中、フィラデルフィア・イーグルスのタイトエンド(TE)ダラス・ゴーダートはそれがこれまで所属してきた唯一のNFLチームでの最後の試合になるかもしれないという現実にも向き合っていた。
結局、ゴーダートとイーグルスは5月初旬に契約再編に合意し、2025年も共に歩むことになった。それから約2カ月が経過した今、ゴーダートはその合意について発言し、スーパーボウル制覇の余韻が残る中で残留を決意したと説明している。
現地24日(火)、“Tight End University(タイトエンド・ユニバーシティ)”に参加していたゴーダートは『ESPN』の『NFL Live(NFLライブ)』で次のように語った。
「そうだな、俺はチームがスーパーボウルを制した翌年にドラフトされたから、スーパーボウル制覇の翌年にその楽しい部分を体験することができた。今回勝利した後、もう一度バナーが掲げられるところを見るチャンスがあるのに、それを見届けなかったら、大きなものを逃したような感覚になるだろうなって思った。フィラデルフィアという街には強い愛着があるし、オーナーからチーム内の調理スタッフに至るまで、みんなと素晴らしい関係を築いている。だから、自分にとっては契約をまとめてチームにとどまり、大切な人たちと一緒にいて、もう一度優勝を目指すのが一番いいと思ったんだ」
ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニはカンザスシティ・チーフスに圧勝した直後、勝利を祝う中でためらうことなく“もう一度やろう”と選手たちに呼びかけた。どうやら、それがゴーダートにとって再挑戦への後押しになったようだ。攻撃コーディネーター(OC)を務めていたケレン・ムーアがニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチに就任した後でも、その気持ちは変わっていない。
元パスゲームコーディネーターのケビン・パトゥーロが昇格を果たしてムーアの後任となり、スーパーボウル制覇の勢いを維持することを目標に、オフェンスの指揮官としての役割を担うことになった。イーグルスは内部昇格を実施した際に必ずしも成功を収めておらず、特にブライアン・ジョンソンをOCに昇格させた2023年には大きな苦戦を強いられた。しかし、ゴーダートはパトゥーロに大きな期待を寄せている。
「ケビンについては本当に楽しみだ」と語ったゴーダートはこう続けた。
「彼はシリアニが来たときからずっとチームにいる。このチャンスを得るまでずっと順番を待っていた。OTA(チーム合同練習)を通じて、彼がオフェンスでやっていることをすごく気に入っている。小さな変化はあちこちにあるけど、この4年間で彼と築いてきたつながりを生かしてやっていく機会にすごくワクワクしている。彼が俺のいろんな側面を見出し、それに応じてボールを回してくれることを楽しみにしている」
要するに、ゴーダートがイーグルスに残る決断を下した理由は明白だ。ゴーダートは最もよく知る仲間たちと共に勝つことに満足している。イーグルスが2025年もその勢いを維持できるかに注目だ。
【RA】