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1巡指名ルーキーのDEピアースJr.に大きな可能性を見るファルコンズDCアルブリッチ

2025年06月26日(木) 11:15

アトランタ・ファルコンズのジェームズ・ピアースJr.【AP Photo/Brynn Anderson】

アトランタ・ファルコンズは2025年のNFLドラフトで、1巡目にエッジラッシャーを2人指名するという大胆な選択に打って出た。

このポジションは昨シーズンにおけるファルコンズ最大の弱点だったため、紙面上では理にかなった戦略と言える。中でもチームが特に高いポテンシャルを感じているのが、全体26位で指名したテネシー大学出身のディフェンシブエンド(DE)ジェームズ・ピアースJr.だ。

「彼の勝率、そして動きの多彩さはすでに実証済みだ。40ヤードを4.4秒で走れるスピードにしても、カウンターの技術にしても、どちらも一級品だ」と、守備コーディネーター(DC)ジェフ・アルブリッチはチーム公式サイトを通じて語った。

「それだけでなく、彼の持つパワーにももっと注目が集まっていいと思う。十分に評価されていない」

「彼はあらゆる武器を備えている。もちろん、さらに伸ばせる余地もある。ただ、スタート地点としてすでに大半の選手よりも優れている」

ピアースは高校時代に5つ星評価を受けて大学にリクルートされ、2023年と2024年には2年連続でオールSEC(サウスイースタン・カンファレンス)チームに選出されるなど、大学レベルでも確かな実績を残してきた。しかし、NFLを目指す若手選手にとってカレッジフットボールでの活躍はゴールではなく、あくまでスタート地点にすぎない。

アルブリッチDCは、このオフシーズンに大きく変わったディフェンス陣において、ピアースが大きな影響力を発揮するために必要なツールを備えていると考えている。ディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレットとDEマット・ジュードンがチームを去り、DEレナード・フロイド、ピアース、そして同じく1巡指名のDEジャロン・ウォーカーらが新たに加わった。現時点でピアースはフロイドに続く2番手と目されているが、存在感を発揮するのは時間の問題だとアルブリッチDCは見ている。

「彼は自然とフィットする気がしている」とファルコンズのスカウトを務めるライアン・ドイヤルは言う。

「アルブリッチは、フィールドを素早く駆け上がる爆発力と瞬発力、そしてクオーターバックに詰められる選手を求めている。ジェームズはそのすべてを備えている」

「アルブリッチはエッジに勢いを求めていて、ジェームズはエッジから果敢に飛び出してくる選手だ。だから、相手チームがわれわれにどう対処するか、そのカウントやテンポを変えてしまうような選手を探しているのなら、ジェームズこそがその答えになる」

2025年、アトランタにおけるピアースへの期待値は極めて高い。

「彼は、間違いなく脅威になる存在だ」とアウトサイドラインバッカーコーチのジャクイズ・スミスは述べている。

【R】