主力OLの残留を喜びつつ、新契約獲得に自信を見せるパンサーズOTモートン
2025年07月03日(木) 13:05
カロライナ・パンサーズのオフェンシブタックル(OT)テイラー・モートンはトレーニングキャンプを迎えるにあたり、チームのメンバーに期待を寄せている。しかし、モートンは目の前の課題に集中しつつも、個人的な展望については今シーズンよりも先を見据えているようだ。
契約があと1年残る中、8月に31歳の誕生日を迎えるモートンは、自身の体調は万全であり、新契約を得られるだけのパフォーマンスを発揮できると自信を見せている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、モートンは「将来を考えたときに、俺は新契約を勝ち取れると信じている。でも、今は2025年シーズンに集中しているし、関係者全員のために最高のシーズンを送れるよう、できることは何でもやるつもりだ」と語ったという。
2017年ドラフトの全体64位で指名されてからずっとパンサーズに所属しているモートンは、今季のキャップヒットが3,140万ドル(約45億1,639万円)となっている。それは、リーグの中でも特に過小評価されているライトタックル(RT)としては高額だと言えよう。
過去に何度かモートンの契約を再編してきたパンサーズだが、現時点ではその金額を減らすための措置を講じていない。それは、チームが今のところモートンを契約満了までプレーさせた上で再評価する方針であることを示唆している。
モートン自身はカロライナの街を気に入っており、チームにとどまりたいと明かしている。今シーズンのプレーでパンサーズに貢献することが最善の方法だと考えているモートンは、次のようにコメントした。
「もう一度、自分でコントロールできることに集中する。それはつまり、チームメイトや組織、街、いろんなことのために、自己最高のシーズンを送るということ。それが自分にとって重要なことだ」
モートンが新たな契約を勝ち取る上で、健康状態に問題がないことは大きな後押しとなるだろう。モートンは昨季にキャリアで初めて試合を欠場した。シーズン第6週と第7週に連続で欠場したことで、それまで続いていた連続出場記録(120試合)が途絶え、第17週も出場を逃した。モートンはそうした問題を過去のものとし、新たに連続出場記録を築く意欲を見せている。
「体の調子は良い。今は三頭筋の問題も膝の問題もない。膝の調子は良いし、17試合すべて、さらにはプレーオフでもプレーできるように全力を尽くすのが楽しみだ。それぞれのプレーは短距離走のようなものだけど、シーズン全体はマラソンのようなものだ」とモートンは話している。
モートンをはじめとするパンサーズの選手たちは、オフェンシブラインが変わらないことの恩恵も受けるだろう。今オフシーズン、パンサーズの主力オフェンシブラインマン(OL)は誰1人チームを離れていない。センター(C)オースティン・コルベットは再契約し、ロバート・ハントやダミエン・ルイスに挟まれる形でプレーする見込みだ。一方、ラインの外側はモートンとイクム・エクウォヌが固める。また、バックアップガード(G)ブレイディ・クリステンセンもチームに残留した。スイングタックルのヨシュ・ナイマンやGケイド・メイズの存在もあり、パンサーズのブロッカー陣の層は以前と変わらぬ厚さとなっている。
モートンは「今のグループが大好きだ。オフェンシブラインの全員が戻ってくるのは本当にうれしい。このリーグではとても珍しいことだしね。スターターが戻ってくるだけじゃなくて、控えのみんなも準備ができているのは最高だ」とコメント。
『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』が2024年にパンサーズのオフェンシブラインを8位と評価した点を考慮すると、同じメンバーがそろっていることは、クオーターバック(QB)ブライス・ヤングの成長や、パンサーズがモートンのルーキーシーズンにあたる2017年以来のプレーオフ進出を果たす可能性にとって、非常に良い兆しだと言えよう。
パンサーズのオフェンシブラインがさらに大きな成功を収める場合、モートンがその先導役を務める可能性が高い。その後、モートンは勝ち取れると信じている新契約を求めることになるだろう。
【RA】