ニュース

カウボーイズQBプレスコットはキャンプに“フル参加”の見込み、WRピケンズとの関係構築に不安なし

2025年07月09日(水) 08:55

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Jessica Tobias】

ダラス・カウボーイズがタイトル獲得から遠ざかる状況が長引く中、シーズンごとの重要性は高まっている。

2025年を迎えた今も、それは事実だ。カウボーイズはマイク・マッカーシーを解任し、攻撃コーディネーター(OC)のブライアン・ショッテンハイマーをその後任に据えた。長年アシスタントとして活動してきたショッテンハイマーにとっては初めてヘッドコーチ(HC)を務める機会となっており、大きなプレッシャーがのしかかっている。

新シーズンを控える中、カウボーイズにはハムストリングの負傷によって昨季を早々に終えたクオーターバック(QB)ダック・プレスコットに関する一抹の不安もある。しかし、朗報の兆しもあるようだ。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョン・マチョタによると、プレスコットは現地8日(火)に「ああ、キャンプにはフルで参加する。体調は良好だ。たぶんもうすぐ医師から正式な許可が出ると思うけど、俺は健康だ」と語ったという。

プレスコットにとって2024年はジェットコースターのようなシーズンだった。プレスコットはパス成功率64.7%で1,978ヤード、タッチダウン11回を記録した一方で、8回のインターセプトを喫し、そのうち6回は最終4試合でのものだった。カウボーイズにはシーディー・ラム以外にトップクラスのワイドレシーバー(WR)がいないことが明らかで、プレスコットの負傷後はさらに厳しいシーズンとなった。

回復と再構築の時間を得て、カウボーイズは以前より良い状況にあると感じている。その理由の1つは、ついにラムの逆サイドに配置でき、高いポテンシャルを持つ選手――ピッツバーグ・スティーラーズに所属していたWRジョージ・ピケンズ――を獲得したことだ。

ピケンズとプレスコットは順調なスタートを切るために2025年シーズンに向けてお互いをよく理解することが求められている。完全復帰が間近に迫る中、プレスコットはその点で大きな問題はないと考えているようだ。

ピケンズとどれくらい早く関係を築けるかと尋ねられたプレスコットは「そう長くはかからない」と答え、こう続けている。

「すでに言ったように、前にもアマリ・クーパーやブランディン・クックスのトレードを経験しているからね」

「彼の映像を見てみなよ。彼はしっかりとスペースを作っている。ボールを持っていないときでもスペースを作るし、スペースがなくてもキャッチに成功している。難しくはないはず。俺にとってはボールをある選手に近づけることが大事で、その選手こそジョージ・ピケンズだ。映像を見てみな――彼はそれが得意なんだ」

ピケンズはスティーラーズでハイライトシーンを生み出す選手として評判を築いたものの、限られたパス攻撃の中で安定感を欠いていた。スティーラーズがD.K.メットカーフをトレードで獲得すると、ピケンズは不要な存在となった。カウボーイズは契約最終年を迎えたジョージア大学出身のピケンズを獲得するチャンスを逃さず、積極的にトレードを成立させた。

ピケンズがカウボーイズでキャリア最高のシーズンを過ごす可能性は十分にある。その一方で、今シーズンはピケンズだけでなく、チーム全体に多くのものがかかっていることも明らかだ。

幸いにも、ピケンズには長いシーズンを共に戦い抜くことができるクオーターバックがいる。

【RA】