「オフェンシブラインはチームの強みになり得る」とテキサンズGトムリンソン
2025年07月09日(水) 11:11
2024年シーズン、ヒューストン・テキサンズの弱点はオフェンシブラインにあった。クオーターバック(QB)C.J.ストラウドは常にプレッシャーにさらされ、ランプレーでも走路を見出すことができず、結果としてチームはオフシーズンに大規模な刷新に踏み切っている。
今オフシーズンに1年425万ドル(約6億2,418万円)の契約を結んだキャリア11年目のベテランガード(G)レイケン・トムリンソンは、調子が整えばオフェンシブラインがチームを成功に導く存在になると信じている。
トムリンソンは先週に公開された『Texans Radio(テキサンズ・ラジオ)』のインタビューで「オフェンシブラインはチームの強みになり得ると信じている」とコメントした。
「みんなはフィールドに立つとタフで粘り強いんだ。みんな、チームの支え柱や基盤になりたいと思っている。そういう存在がチームにいれば、かなり遠くまで行けると思う。過去にもそういう場面を見てきたし、その一員になったこともある。それをここで実現できることを楽しみにしている」
トムリンソンは現在のテキサンズのオフェンシブラインについて予測しているわけではなく、単に優れたブロッキングユニットがNFLチームの成功に大きな影響を与えるということを指摘しているに過ぎない。スーパーボウル制覇を果たしたフィラデルフィア・イーグルスのような成功例は、その主張を裏付けるものと言えるだろう。
昨シーズン、テキサンズのオフェンシブラインはチームの支え柱とは程遠く、攻撃面の弱点となっており、最終的には攻撃コーディネーター(OC)が交代する要因となった。
テキサンズはオフェンシブタックル(OT)レアミー・タンシルや元ドラフト1巡目指名選手のOTケニヨン・グリーンをトレードし、ベテランGシャック・メイソンをカットした。その後、トムリンソン、キャム・ロビンソン、エド・イングラム、トレント・ブラウンを獲得し、ドラフト2巡目でエアリオンテ・アーセリーを指名。問題解決のために次々と選手を投入した。テキサンズは最適な先発メンバーを見つけ出し、まとまりのあるユニットにすることを望んでいる。
新たに加わったベテラン選手は、いずれも決定的な違いを生むような存在ではない。トムリンソンは欠場が少ないが、成績は平均的だ。ロビンソンは昨季に安定感を見せていたが、反則が課題となっている。イングラムはミネソタ・バイキングス時代に期待外れの成績を残した。そして、ブラウンはキャリアを通じて波が激しい。
テキサンズが再編の効果を最大限に引き出すためには、ブロッキンググループの成功の指標の1つとなっている信頼関係の構築が不可欠となる。
トムリンソンは「5人がフィールドに立ったときには、一体となって動かなければならない。つまり、一緒にプレーする時間が長ければ長いほど、オフェンシブラインとチームにとって良い結果につながる」と語った。
テキサンズがトレーニングキャンプの早い段階でオフェンシブラインの先発メンバーを決め、2025年シーズンに向けて勢いをつけられるようにしたのは、まさに信頼関係の構築が理由だったのだろう。
【RA】