レイダース軽視にQBスミスが反応、「外部の人間は眠らせておけ。気づかれない方がいい」
2025年08月06日(水) 14:48
今年のオフシーズンにラスベガス・レイダースは再び大きな組織再編に踏み切った。コーチ陣、ジェネラルマネジャー(GM)、そして先発クオーターバック(QB)が一新され、チームは変革の渦中にある。目標は、過去4シーズン遠ざかっているプレーオフへの復帰と、2002年以来となるプレーオフでの勝利を達成し、チームを早期に立て直すことだ。
この立て直しを加速させるべく、ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルとジョン・スパイテックGMはロースターを刷新した。守備陣には経験豊富なベテランを加え、QBジーノ・スミスをトレードで獲得。さらに、攻撃の原動力としてランニングバック(RB)アシュトン・ジャンティをドラフトで指名した。
チーム内のカルチャーは大きく変わったものの、外部からの評価はこれまでと変わらず低いままだ。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の激戦の中で、レイダースは大半の予想で4位に終わると見られている。
現地4日(月)、『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニングキャンプ・ライブ)”に出演したスミスは、疑われることについては気にしていないと語った。
「俺はいつだって、試合の結果はゲーム当日のフィールドで決まると信じているタイプなんだ」とスミスは述べ、こう続けた。
「俺から見ても、ものすごくいいチームができていると思う。この組織の中にいる誰かを驚かせることはないかもしれないけど、外の人たちなら驚かせるかもしれない。でもそれでいい。外部の人間は眠らせておけ。気づかれない方がいい。今はただ影で黙々と準備して、自分たちのフットボールを磨いている。明かりが照らされるそのときが来たら、俺たちはきっと準備万端だ」
レイダースでの立て直しを図る上で、スミスのプレーはカギをにぎる。ベテランのスミスはプレッシャー下でもプレーを決める力を持っているが、昨季シアトル・シーホークスで課題となったレッドゾーンでのターンオーバーを抑える必要がある。
ロースターにはまだ課題が残っており、ワイドレシーバー(WR)ジャコビ・マイヤースを除いた若手レシーバー陣やセカンダリーには不安がある。キャロルHC率いる首脳陣はカルチャーの刷新を図るべく多くのベテランを迎え入れたが、就任1年目で本当にチームを立て直せるかどうかは、重要な役割を担う可能性のあるルーキーや若手選手たちから、どれだけパフォーマンスを引き出せるかにかかっている。
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