スーパーボウルでの敗北が成長への「さらなる」原動力になっているとチーフスQBマホームズ
2025年08月07日(木) 11:52
カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズは、ジム・ケリー(4回)、トム・ブレイディ(3回)、ジョン・エルウェイ(3回)、フラン・ターケントン(3回)、ロジャー・ストーバック、クレイグ・モートン、ペイトン・マニング、カート・ワーナーなど、スーパーボウルでの敗北を複数回経験したNFLの名クオーターバック(QB)の仲間入りを果たした。
過酷な道のりを経てたどり着いたにもかかわらず、あと一歩のところで目標を達成できないことの悔しさは一際大きいものだ。
マホームズは『USA Today(USAトゥデイ)』のジャレット・ベルに「そこまでたどり着いたのに、そこで終わってしまうのはただただつらい」と話している。
「全力を注いできたからこそ、最後に負けるのはいつだってつらい。でも、大事なのはそれにどう対応するかだ。前にスーパーボウルで敗れた後、俺たちはうまく対応したと思う。立て直し、さらに成長し、2回優勝することができた」
「だから、今は“これからどこに進むのか? あの敗北からさらに成長するのか? 1人だけじゃなく、全員を成長させる方法を見つけるのか?”ということが大事だと思う。キャンプではそれができていると思う。でも、実際に試合に出て結果を出すまで証明はできない」
第55回スーパーボウルでブレイディ率いるタンパベイ・バッカニアーズに敗れた後、チーフスはオフェンシブラインを刷新した。マホームズが再びスーパーボウルで惨敗を喫したことを受け、ジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチとヘッドコーチ(HC)アンディ・リードはまたしてもオフェンシブラインを再編している。
どのNFL選手もシーズンごとに成長することを目指しており、スーパーボウル制覇を経験した選手もそうだ。しかし、マホームズはスーパーボウルで敗れた後の心構えは特別なものだと認識している。
「それはワークアウトや映像分析のセッションでちょっとしたプラスになる。さらなる成長を目指してちょっとしたことに気づこうとする中でね」とマホームズは語った。
「成功しているときも同じことをしようとするけど、自己満足に陥ってしまうことがある。試合に負けたくないのは当然だけど、それがもっと成長したいという気持ちをより一層かき立ててくれることがある」
すべてのプロスポーツ選手は、モチベーションを高める小さなきっかけを力に変えて活躍している。あらゆる場面で小さなヒントを見つけ、これまで自分には到達できないと思っていた高みを目指して努力を続けるのだ。
最大の舞台で何億人もの人が見守る中で試合に敗れることは、モチベーションを高める強い要素となる。チーフスが経験したような大敗を喫した場合は特にそうだろう。
スーパーボウルMVPに3度選出された経歴を持つマホームズは、30歳を迎えるにあたり、自分にも改善すべき点があると話している。
「俺たちには改善すべき点がある」と強調したマホームズはこう続けた。
「特に、自分自身だ。過去には成功していたのに、昨季はフィールドでうまく実行できなかったプレーがある。結局のところ、勝つために必要なことは何でもやるつもりだ。多くのヤードを稼ぐパスを投げることも、それを投げないこともね。でも、俺がもっとうまくプレーすれば、チーム全体が良くなると思う。だからこそ俺が、チャンスが来たときにそれをものにできるように成長し、パスを成功させないといけない。それによってディフェンスのプレッシャーが軽減されるし、彼らやチーム全体がもっと自由にプレーできるようになるからだ」
【RA】