ドルフィンズとの合同練習を前に挑発的な発言をするライオンズLBスタード
2025年08月13日(水) 10:58
マイアミ・ドルフィンズとデトロイト・ライオンズの合同練習が現地13日(水)から始まる。
ライオンズのある選手は、たとえ練習であっても、ドルフィンズはライオンズ特有のフットボールに対応する準備ができていないと考えている。
ライオンズのラインバッカー(LB)グラント・スタードは『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』のジョン・マーカロンに「彼らの準備ができているかは分からない。正直に言うとね」と語り、こう続けた。
「俺は別のチームでプレーしてきて、去年はあのチームと対戦した。タンパにいたときは2回、あのチームと合同練習をした。彼らが俺たちと同じやり方で練習しているかは分からない。もちろん、うちの選手たちを見るのは楽しみだし、こっちの戦術の細部までは分かっていない相手と対戦するのも楽しみだ」
相手を挑発して選手たちの闘志をかき立てる手法は昔からあるが、それを合同練習で用いて火に油を注ぐのは少し珍しいことだ。
それでも、スタードはミシガン州アレンパークにあるマイヤー・パフォーマンス・センターで水曜日と木曜日に行われるドルフィンズとの合同練習に向けて、ちょっとした火種を起こしている。
ライオンズでの初シーズンを迎える26歳のスタードがヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルのフットボールスタイルを支持しているのは明らかだ。
2021年NFLドラフト7巡目でタンパベイ・バッカニアーズから指名されたスタードは、キャリアで3つ目のチームに所属している。スタードは主にスペシャルチームで活躍してきたが、昨季はインディアナポリス・コルツで初めてラインバッカーとして5試合に先発出場した。
ジャック・キャンベルとアレックス・アンザロンがライオンズの先発LBとして堅固な地位を築く中、デレック・バーンズもケガから復帰したため、スタードは引き続きスペシャルチームでプレーする可能性が高い。
それでもスタードはライオンズにひかれ、新たな挑戦と組織の運営方法に魅力を感じ、春に契約を結んだ。
「ここでの運営方法や重視されていること、求められている基準を理解していれば、それは簡単な決断だったと思う」とスタードは話している。
「チームに入るのはずっと難しいだろうなと思っていた。役割を見つけるのも、プレーブックを習得するのもずっと大変だって分かっていた。もっと歓迎してくれるチームや、より無難な環境のチームに行く選択肢もあった。でも、俺の考えはこうだった。5年目を迎える。どこかのチームでプレーできる自信はある。だったら、自分に一番合っていて、最高レベルの水準が求められるチームで挑戦するべきだ、と。ここに来るまでの道のりはそんな感じだった」
土曜日に行われるドルフィンズとのプレシーズン第2週の試合や、数回の実戦的な練習を控える中、その道のりには興味深い要素が加わっている。
【RA】