レイダース復帰で「まだ力は残っている」と自信を示すWRクーパー
2025年08月28日(木) 15:05
ワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーが最後にレイダースでプレーしてから、多くのことが変わった。
クーパーが2018年にダラス・カウボーイズへトレードされた当時、チームはまだオークランドに本拠を置いていた。その頃から現在もロースターに残っているのはレフトタックル(LT)コルトン・ミラーのみ。レイダースはその後、複数回にわたってコーチングスタッフとフロントオフィスを刷新し、さらには元クオーターバック(QB)トム・ブレイディをマイノリティオーナーとして迎え入れている。
「それでもやっぱりレイダースだ」と、クーパーは現地26日(火)に『Las Vegas Journal-Review(ラスベガス・ジャーナル・レビュー)』に語った。
「いい感じだ。すごく気分も良い。巡り合わせを感じているよ。このチャンスにワクワクしているし、全力でモノにするつもりだ」
今週、クーパーは1年契約にサインし、プレーメーク力を強化する存在としてチームに加わった。若手中心のワイドレシーバー陣を率いるのは、最近トレードを要求したジャコビー・マイヤースだ。
ベテランレシーバーであるクーパーは、不調のシーズンからの巻き返しを狙っている。クリーブランド・ブラウンズとバッファロー・ビルズでプレーした2024年はケガの影響もあり、合計14試合でレシーブ44回、547ヤード、タッチダウン4回とキャリア最低の結果に終わった。前年までの6シーズンでは5回も1,000ヤード超えを達成している。
問題は、昨シーズンの不振が不安定な状況とケガによる一時的なものだったのか、それとも加齢による急激な衰えの兆候だったのかという点にある。
「間違いなくまだ力は残っている。それを証明するには今回の機会がぴったりだと思った」とクーパーは話している。
オークランド時代にレイダースで過ごした3年半で、クーパーは52試合でキャッチ225回、3,183ヤード、タッチダウン19回を記録している。
クーパーは復帰にあたり、まだ証明すべきものがあると次のように語った。
「いつも心のどこかに引っかかっていたんだ。このチームにドラフトされたとき、期待値がすごく高かったことを覚えている。自分ではまずまずやれたとは思っていたけど、なぜ自分が上位5位以内で指名されたのかも分かっていた。そういう選手にはチームを変えるような活躍が求められるし、自分もその片鱗を見せられた場面はあったけど、自分自身の期待には届いていなかった。今回は、その時にやり残したことを果たせるチャンスだと思っているし、ワクワクしているよ」
クーパーの加入により、レイダースはアウトサイドで勝負できるレシーバーを手に入れた。マイヤースやスタータイトエンド(TE)ブロック・バワーズとは、役割がうまくかみ合うことが期待される。ただし、それはチームが方針を変えず、マイヤースを残す前提での話となる。レシーバー陣には、3年目のトレ・タッカーをはじめ、ルーキーのドンテ・ソーントンJr.やジャック・ベックといった若手がそろっている。クーパーの存在が彼らの成長を妨げないことが理想だが、少なくともQBジーノ・スミスにとっては、信頼できるベテランターゲットがひとり増えることになる。若手にとっても、基礎を学ぶにはうってつけの存在となるだろう。
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