QBリチャードソンの起用方法については「様子を見る」とコルツHCスタイケン
2025年08月30日(土) 12:16
インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンはバックアップクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンのためのプレーパッケージを用意するかどうかについて明言していない。
身長約193cm、体重約111kgのリチャードソンがショートヤードやレッドゾーンの状況で貢献する可能性はあるのかと質問されたスタイケンHCは、回答を避けている。
『Indy Star(インディ・スター)』によると、スタイケンHCは「いずれ分かるだろう。私は彼が新しい役割を全うし、冷静に対処し、そこで素晴らしい仕事をすることを確かめたいと思っている」と述べたという。
リチャードソンは先発の座をダニエル・ジョーンズに奪われたため、バックアップとしてシーズンを迎えることになった。2023年ドラフト全体4位で指名したリチャードソンを見限ったわけではないと主張しているコルツは、リチャードソンが新しい役割で結果を出すことに集中することを望んでいる。
コルツのジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードは今週、「この状況には二通りの向き合い方がある。落ち込むか、挑戦を受け入れて成長し続けるかのどちらかだ」と語った。
「準備を整え、基礎を磨き続け、クオーターバックとしてやるべき日々のゲームプランニングを続け、他のクオーターバックと協力しながらゲームプランを練り、いつでも出場できるようにしておかないといけない。出番は一瞬で回ってくるからね」
リチャードソンはNFLのクオーターバックの中で、2023年以降に記録した通算タッチダウンラン数(10回)で、フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ(29回)とバッファロー・ビルズのジョシュ・アレン(27回)に次いで3位につけている。
ジョーンズには機動力があるため、必ずしもリチャードソンのラン能力を活用する必要はない。それでも、スタイケンHCがリチャードソンをオフェンスのリズムを変える選手として起用した場合、相手ディフェンスはさまざまな戦術に備えなければならなくなる。また、ジョーンズの負傷歴を踏まえると、ジョーンズが受けるヒットの数を減らすことにもつながるかもしれない。
コルツが昨季、リチャードソンを下げてジョー・フラッコを先発に据えた2試合で、リチャードソンをショートヤードのランナーとして起用しなかった点には注目すべきだ。
スタイケンHCは「毎年状況は異なる」と強調し、「彼には新しい役割を全うし、毎日プロとして姿を現して仕事に打ち込んでもらいたいと思っている。あとは様子を見よう」と続けている。
どうやら「新しい役割を全うする」というのは、スタイケンHCがリチャードソンに対して用いる決まり文句となったようだ。その役割を果たせば、ドラフト1巡目指名を受けたリチャードソンはところどころで出場機会を得られるかもしれない。
【RA】