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コルツはQBタゴヴァイロアを“パニック状態”に追い込んだと元ドルフィンズCBハワード

2025年09月10日(水) 12:14

インディアナポリス・コルツのザビエン・ハワード【AP Photo/Zach Bolinger】

インディアナポリス・コルツのコーナーバック(CB)ザビエン・ハワードは、マイアミ・ドルフィンズでクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアとともに4シーズンを過ごした。

現地7日(日)に行われた試合でドルフィンズを33対8で圧倒したコルツは、タゴヴァイロアにボールを長く持たせるだけで相手のリズムを崩せることを理解していた。

2024年にドルフィンズから放出されたハワードは、「彼のことはよく知っている。ボールをすぐに手放すタイプだ」と『ESPN』のスティーブン・ホルダーに話している。

「最初のターゲットにパスが出せないと、そこからはパニック状態になることが多い。実際、それが昨日の試合ではっきり出ていた。最初のターゲットにパスを出せないようにしたら、彼は慌ててボールを手放そうとしていた」

タゴヴァイロアにほんの一瞬でもパスを遅らせる戦略は、目新しいものではない。すべてのチームが彼の最初の読みを封じることを狙っている。日曜日の試合でコルツはそのプランを見事に実行した。新任の守備コーディネーター(DC)ルー・アナルモは選手をカバレッジに下げることでタゴヴァイロアを惑わせ、パスが遅れるほどドルフィンズのオフェンシブラインは隙だらけとなった。

ドルフィンズのオフェンスは大差で引き離された第4クオーターになってようやく65ヤードのタッチダウンドライブを決めることができたが、それまでのドライブはすべて44ヤード以下に終わっていた。

タゴヴァイロアは見るにたえないインターセプトを2本喫し、ファンブルも1回。パスは23回中14回の成功で、わずか114ヤード、タッチダウン1回にとどまった。

インターセプトの1本については、コルツのディフェンシブエンド(DE)ライアトゥ・ラトゥがカバレッジに下がった際に奪取したものだ。タゴヴァイロアは身長約196cm、体重約120kgのラトゥにまったく気づいておらず、完全に出し抜かれた形となった。試合後、ラトゥはタゴヴァイロアへの対応についてハワードの言葉に同調するコメントを残している。

「目を見れば分かる。動揺しているのがはっきり伝わってきた」と、ラトゥはタゴヴァイロアについて語った。

オフェンシブラインの問題、プレーコールへの疑問、ビッグプレーの欠如といった状況を踏まえると、タゴヴァイロアとドルフィンズを取り巻く状況は今後さらに厳しさを増す可能性がある。次の3週間で彼らは、同地区のライバルであるニューイングランド・ペイトリオッツ、バッファロー・ビルズ、ニューヨーク・ジェッツとの対戦を控えている。

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