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「70ヤードあたり」からでもKオーブリーに同点FGを任せていたとカウボーイズHCショッテンハイマー

2025年09月16日(火) 12:20

ダラス・カウボーイズのブランドン・オーブリー【AP Photo/Matt Patterson】

ダラス・カウボーイズの強力なキッカー(K)ブランドン・オーブリーはニューヨーク・ジャイアンツ戦で64ヤードのフィールドゴールを成功させて延長戦に持ち込んだ後、46ヤードの決勝ゴールも決め、40対37の勝利に貢献した。

オーブリーはその過程で、第4クオーター終了間際に同点に追いつくフィールドゴールを決め、さらに延長戦でも残り時間ゼロの状態で決勝フィールドゴールに成功した初のキッカーとなった。

ブライアン・ショッテンハイマーはヘッドコーチ(HC)就任後初の勝利を収めた後、70ヤードのキックだったとしてもためらうことなくオーブリーに任せていたと話している。

『Fort Worth Star-Telegram(フォートワース・スター・テレグラム)』によると、ショッテンハイマーHCは日曜日に「70ヤードあたりからでも試みただろう。彼がそういうキックを決める姿を見たことがあるしね」と述べたという。

「可能な限り近づけるようにしたいとは思っている。だが、彼はいつも“大丈夫だ”と言うんだ。それは本当に素晴らしいよ。ダック(プレスコット、クオーターバック/QB)はいつも“何ヤード地点で蹴るんだ?”と聞いてくる。私が50ヤードくらいかなと言うと、彼(オーブリー)は“分かった。それは67から70ヤードのフィールドゴールってことね”と返してくる。つまり、明確な数字はないけど、彼のキックを蹴るときの自信は本当に信じられないほど素晴らしい」

機械のような正確さでロングキックを決められるオーブリーの能力は驚異的だと言えよう。元サッカー選手であるオーブリーのキックは非常に効率的で、60ヤード以上の距離でも無理なくボールを飛ばしているように見える。今回の64ヤードのキックは、70ヤード地点からでも決まっていたに違いないと思えるものだった。

延長戦に持ち込むきっかけとなったフィールドゴールは、オーブリーにとってキャリアで2番目に長いキックとなった(過去最長は2024年シーズン第3週に行われたボルティモア・レイブンズ戦で成功した65ヤードのフィールドゴール)。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、それは2000年以降に試合終了まで残り5秒以内で成功した60ヤード以上のフィールドゴールとして5回目の例だという。

「俺たちには全員、やるべきことがある。最後のキックに臨むとき、残り時間は30秒くらいだった。相手がタッチダウンを決めたからとにかくチャンスが来るよう祈っていた」と語ったオーブリーはこう続けた。

「フィールドゴール圏内に入った後は普段通りのプロセスを踏むだけだった。つまり、ボールを蹴るために必要な細かい部分に集中するだけ。どんな状況かはあまり気にしない」

「自分の仕事はボールをゴールポストの間に通すことだから、ただそれをやろうとしただけだ」

オーブリーは4回のフィールドゴールと4回のエクストラポイントをすべて成功させ、カウボーイズを1勝1敗に押し上げた。

【RA】