ブラウンズがオハイオ州運輸局から新スタジアムの建設許可を取得
2025年09月19日(金) 12:07
現地18日(木)、オハイオ州運輸局(ODOT)がクリーブランド・ブラウンズの新スタジアム建設を許可した。
提案されているスタジアムは郊外のブルックパークにあるクリーブランド・ホプキンス国際空港の隣接地に建設される予定だ。ブラウンズは現在使用しているスタジアムの30年間のリース契約が終了した後、2029年から新スタジアムで試合を行うことを目標に、来年にも建設を開始する見込みだ。
ODOTは当初、高さに関する懸念を理由に8月1日に建設許可を出さなかった。ブラウンズのオーナーであるディー・ハスラムとジミー・ハスラム、その娘と娘婿が設立した『Haslam Sports Group(ハスラム・スポーツ・グループ)』は異議申し立ての機会を得て、双方は過去2カ月間にわたって協議を続けていた。
独立した第三者コンサルタントが、提案されている24億ドル(約3,552億1,560万円)規模のドーム型スタジアムの建設が飛行経路に影響を与えないと判断したことを受けて、ODOTは空港の地盤高から150フィートという高さ制限を免除することを決定。建物には連邦航空局(FAA)が定める標識と照明が設置される予定だ。
ODOTのパメラ・ボラティン局長は声明で「われわれの目標は一貫して、すべての懸念事項が聞き入れられ、対処され、解決策が見出されるようにすることだった」と述べている。
スタジアムは『Ford Motor(フォード・モーター)』社の工場跡地に建設され、地下部分は80フィート(約24メートル)、地上部分は221フィート(約67メートル)となる見込みだ。
ハスラム・スポーツ・グループのデイブ・ジェンキンス社長は「われわれは、スタジアム建設計画が周辺地域に危険をもたらさないことを確認するためにFAAが行った包括的な作業と、その調査結果を確認するためにODOTが進めた綿密なプロセスをどちらも尊重している」と述べている。
「安全性はわれわれ全員にとって最優先事項であり、建築家がスタジアムの設計に着手するずっと前から関与していたFAAのコンサルタントと共に行った、詳細かつ慎重なプロセスにおいても主要な課題となっていた」
ジェンキンス社長はブラウンズがスタジアムに関して空港当局と引き続き協議を行う予定だとつけ加えている。
ブラウンズは建設費として12億ドル(約1,776億0,780万円)を負担し、州から6億ドル(約888億0,390万円)を受け取る予定だ。残りの資金については、ブルックパーク市の関係者との協議を通じて調達することを目指している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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