ターゲット増要求を一蹴するカーディナルスWRハリソンJr.、「俺たちは2勝0敗だ」
2025年09月19日(金) 13:53
ほとんどのNFLチームにとって、開幕2連勝は十分に満足できる結果と言えよう。アリゾナ・カーディナルスも例外ではないが、その戦績には批判の声もつきまとっている。
ニューオーリンズ・セインツとカロライナ・パンサーズを下してシーズンをスタートさせたものの、リーグ24位に低迷するオフェンスの不振を理由に、攻撃コーディネーター(OC)ドリュー・ペッツィングには批判が集まっている。これに対して、ワイドレシーバー(WR)マーヴィン・ハリソンJr.は、自身の成績不振に関する批判に耳を傾けるつもりはないようだ。
現地18日(木)、ハリソンは「そんな議論は馬鹿げている。俺たちは2勝0敗だ」と『azcentral.com』に語っている。
2試合を終えてハリソンはキャッチ7回で98ヤードとタッチダウン1回を記録。勝利を収めた敵地での開幕戦では、クオーターバック(QB)カイラー・マレーとの連携が向上していることが見て取れた。6回のターゲットのうち5回のキャッチに成功し、71ヤードとタッチダウン1回を挙げている。シーズン第2週は終盤にかけて接戦となった中、ハリソンは2回のキャッチで27ヤードしか記録していない。スコアは27対22だった。
多くの人が、1巡目指名選手にはより多くの活躍を期待するのも無理はない。とりわけカーディナルスがオハイオ州立大学出身のハリソンを指名した時点で、レシーバーの補強が急務だったことを考えればなおさらだ。だがハリソンが指摘するように、チームの生産性、あるいはその物足りなさは、彼らの勝利には影響していない。
「それが一番重要なことだ」とハリソンは言う。
「これから大きな試合が2つ控えている。今週はそのうちの1つ。だから、今はそのことだけに集中している」
ファンがハリソンのターゲットを増やすことを求めるのも当然かもしれない。彼は誰もが認めるチームのトップレシーバーでありながら、NFLではまだその評判に見合う結果を残していないからだ。マレーもその意見に同調し、すべてのレシーバーに毎試合10回ターゲットを与えられたらいいが、NFLの試合はそんなうまくはいかないと率直に語った。
ハリソンにとって、ターゲット数は重要ではない。彼が重視しているのは最終的な結果であり、2週を終えた時点でその成果は良好だ。
「試合で自分が望むようなインパクトを残せないと、当然フラストレーションはたまる。特に、これだけ努力してきたわけだから」とハリソンは話している。
「でも最終的には、2勝0敗だということ、勝利できたことを本当にうれしく思っている」
日曜日には、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区のライバルであるサンフランシスコ・49ersとの新たな試練が待ち受けている。ハリソンへのターゲット数が増えるかどうかは見ものだが、何より重要なのは、チーム全体が3勝0敗を目指すという同じ目標に集中し続けることだ。
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