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バッカニアーズDTカライジャ・カンシー、プレーオフの途中で復帰の可能性

2025年09月22日(月) 10:52

タンパベイ・バッカニアーズのカライジャ・カンシー【Logan Bowles via AP】

カライジャ・カンシーの今季復帰はまったくの絶望ではなくなった。ただし、それが可能になるとしても、プレーオフでのことになる。

タンパベイ・バッカニアーズのディフェンシブタックル(DT)であるカンシーは、シーズン第2週にヒューストン・テキサンズに勝利した試合で胸筋を断裂。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に伝えたところによれば、チームがプレーオフの最初のラウンド以降にコマを進めれば、カンシーが復帰する可能性があるという。

当初はシーズン絶望だと見られていたカンシーは、2023年NFLドラフト1巡目でチームに加わって以来、チームのディフェンシブラインで重要な役割を果たしてきた。14試合に出場したルーキーシーズンのサック4回から、昨シーズンには12試合しか出場していないにもかかわらず、7.5回へと記録を大きく伸ばしている。

バッカニアーズは5シーズン連続でプレーオフに到達しており、そのプレーオフのどこかの時点でカンシーが戻ってくることは、守備陣の内側の部分の上限を引き上げると同時に、実力が伯仲した戦いの中で、チームの意気を向上させることにもなるだろう。

しかし、今はシーズン第3週であり、どういった形になるとしても、復帰は数カ月後のことになる。現状では仮定に過ぎず、これからのレギュラーシーズンを戦っていくバッカニアーズにとって、大きな期待をかけられるものではない。

現時点で2勝0敗のバッカニアーズにはいくらかの余裕がある状態だが、これからはカンシーの不在をグレッグ・ゲインズやイライジャ・ロバーツといったバックアップ勢から最大の力を引き出すことによって乗り切る必要がある。攻撃陣にはさらに深刻なケガの影響が出ており、オフェンシブタックル(OT)ルーク・ゲーデケとガード(G)コーディ・マウチが故障者リザーブに置かれる中で、2度のオールプロであるトリスタン・ワーフスの帰還を待っている状態だ。

2試合を通じて、攻撃陣は得点で18位であり、守備陣は被得点で13位となっている。中団のこの位置は、ワーフスやワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウインの復帰で改善される可能性があるものの、他にも負傷者が出ていることから、楽な道ではないはずだ。

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