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CBブラウンリーJr.のトレードは「一度きりのケース」で大幅再編の兆しではないとタイタンズHCキャラハン

2025年09月25日(木) 09:39

テネシー・タイタンズのブライアン・キャラハン【AP Photo/Stew Milne】

ナッシュビルでクリアランスセールを告知する鮮やかな色の旗を掲げようとしている人たちに、テネシー・タイタンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンは“落ち着け”と告げている。

キャラハンHCは現地24日(水)、タイタンズが火曜日にコーナーバック(CB)ジャーヴィス・ブラウンリーJr.をニューヨーク・ジェッツにトレードしたことは今後の動きを示唆するものではないと述べた。

「そうは思わない」と強調したキャラハンHCはこう続けている。

「あれはあの状況に特有の一度きりのケースだった。繰り返しになるが、そうした話し合いはそのときどきで行われるものだ。今この瞬間から期限まで、リーグ中のフロントオフィスがさまざまなフットボール関係者に連絡を取っている。そして皆がそれぞれ異なるものを探している」

「だから、これから何かが起こるとも、起こらないとも言えない。そういうことについて予測したり断言したりするのは難しい。リーグ中のフロントオフィスは常に、獲得できる選手がいるか、ドラフト指名権を獲得できるかを見極めようとしていると私は思っている」

断定的な回答ではないものの、少なくともキャラハンHCはタイタンズが0勝3敗のスタートを切ったにもかかわらず、シーズン途中での再編に踏み切ろうとしているわけではないことを示唆している。敗れた3試合で才能不足が露呈していることを考えれば、そうした動きは理にかなっていると言え、追加の資本を得れば再建を加速することができるはずだ。しかし、タイタンズが残りの14試合でファンからの関心を維持したいのであれば、必ずしも賢明な判断とは言えない。

しかし、わずか3週間でその特定のトレードに踏み切った理由は依然として不透明だ。ブラウンリーJr.はシーズン最初の2試合に先発した後、足首のケガを理由にシーズン第3週のインディアナポリス・コルツ戦を欠場。2024年ドラフト5巡目で指名し、出場機会も多く、あと2年チームとの契約期間が残っている選手を、ドラフト6巡目指名権と引き換えにトレードするという動きは、ブラウンリーJr.が降格寸前でなかったとすれば、理にかなっていないように思える。

キャラハンは水曜日、トレードに先立って行われた話し合いの詳細は「内部にとどめる」としたが、タイタンズがチームのコーナーバック陣をどう捉えているかについては少しだけ見解を示した。

ブラウンリーJr.の役割が減少傾向にあったのかと質問されたキャラハンHCは「役割が減っているかどうかは別として、重要なのは、私たちが手応えを感じている選手がチームのために良いプレーをし始め、システムになじみ、少しずつ出場機会を増やし始めていることだ」と答えた。

タイタンズがブラウンリーJr.をチームの構想に含めないと判断したとすれば、彼らはジェッツという積極的な買い手を見つけたことになる。ジェッツはソース・ガードナーの逆サイドで守備陣を強化する選手を探していた。おそらくタイタンズは、ブラウンリーJr.に対する最良の見返りを得られるのはこの動きだと判断したのだろう。キャラハンHCは自分が知る限り、ブラウンリーJr.はトレードを希望していなかったと明かしている。

トレード期限まであと1カ月以上ある中で、タイタンズがより高い評価や価値を持つ他の選手へのオファーに応じるかどうかは興味深いと言えよう。キャラハンHCが指摘したように、まだ獲得可能なドラフト資本は存在している。

【RA】