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QBウィルソンを下げてQBダートを先発起用したのは自分の判断だとジャイアンツHCダボール

2025年09月25日(木) 10:34

ニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボール 【AP Photo/Julio Cortez】

現地24日(水)、ニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールはクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンをベンチに下げてジャクソン・ダートを先発に起用した理由について明言を避けた一方で、シーズン序盤にもかかわらず、残りの期間で新人QBに先発を任せるという判断を下したのは自分だったと繰り返し述べた。

就任4年目のダボールHCはウィルソン、ダート、ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーン、オーナーとの会話内容は口外しないとした上で、0勝3敗のスタートを切ったこと、自身の立場、その他の要因が最も重要なポジションの先発を変更するという判断に影響したかについて詳しく説明することを拒否した。

練習前に臨んだ記者会見で多くを語らなかったダボールHCは「私が決めた。詳細は話さない。このフットボールチームにとって正しい判断だと思っている。だからそうした」とコメント。

ダボールHCは日曜日に臨む無敗のロサンゼルス・チャージャーズとの対戦でダートが初先発を務めると述べ、攻撃コーディネーター(OC)マイク・カフカが引き続きプレーコールを担当すると明かした。

ここまでの3試合ですべてのパスを投げてきたウィルソンは、ファーストチームの練習の大部分に参加してきたと見られている。

「彼はただフィールドに出て自分の仕事をすればいい。良い判断を下し、ボールを投げるべきところに投げ、必要に応じて柔軟なプレーをし、それを確実にやり遂げる――それ以上は求めない」とダボールHCは話している。

「学ぶべきことは山ほどあるだろう。私は以前にも一度これを経験した。完璧ではないが、彼がこの試合に備えてできる限りの準備をしていることは知っている。私が求めているのはそれだけだ」

ダボールHCが“以前にも一度これを経験した”と言ったのは、バッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンが2018年に新人として11試合に先発したことを指している。当時、ダボールHCはビルズの攻撃コーディネーターを務めていた。

ジャイアンツはダートをドラフト1巡目で指名するためにトレードまでして全体25位指名権を獲得した。そのようにして指名されたダートは、チーム内で将来を担うクオーターバックと見なされているが、ここまでの3試合で参加したプレーは6回にとどまっている。

ダボールHCは「どの新人クオーターバックも最初からすぐにプレーできるわけじゃないと思う。彼を起用するのは、フィールドに出て戦えることを示したと判断したからだ。彼はすべての過程でそれを証明してきた。それが私がこの決断を下した理由だ」と述べた。

ウィルソンは残りの期間でバックアップを務めることになるのかと質問されたダボールHCは「彼はバックアップになる。バックアップクオーターバックだ」と返答。また、10カ月前にQBダニエル・ジョーンズが先発の座を失ったときと同様に、スーパーボウル制覇経験を持つ36歳のウィルソンが退団を希望した場合にそれを認めるのかという質問には、その点には焦点を置いていないと答えた。

「ラスはプロフェッショナルだ。これまでもプロフェッショナルだったし、与えられた役割でチームを助けるためにできることを何でもするだろう」とダボールHCは話している。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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