RBコナーの後任となるRBベンソンに「絶対的な信頼」を置くカーディナルスQBマレー
2025年09月25日(木) 14:42
アリゾナ・カーディナルスのランニングバック(RB)ジェームズ・コナーが今季終了につながるケガに見舞われたことで、現地25日(木)夜に組まれている地区ライバルのシアトル・シーホークスとの一戦を前に、RBトレイ・ベンソンが注目を浴びることになった。
『Arizona Sports(アリゾナ・スポーツ)』によると、クオーターバック(QB)カイラー・マレーは火曜日に「トレイと、その後ろでプレーするすべての選手に絶対的な信頼を置いている。先週にチームとして苦戦したことは自覚しているけど、彼らへの信頼は揺るがないし、次は必ず結果を出してくれると信じている」と語ったという。
コナーは先週日曜日に16対15で敗れたサンフランシスコ・49ers戦の第3クオーターに足を負傷した。コナーの負傷後、ベンソンはボールに7回触れ、キャッチ1回で3ヤード、キャリー6回を記録。コナー退場後の最初のランで29ヤードを獲得したが、その後は失速し、それぞれ3、-1、0、5、0ヤードの獲得にとどまった。試合全体ではキャリー10回で42ヤードを獲得し、ターゲット4回、キャッチ3回、9ヤードをマークしている。
今シーズンを迎えるにあたり、ベンソンはより大きな爆発力を示し、ベテランの主力選手であるコナーのプレー機会を奪う存在になると見られていた。そして現在、キャリア2年目のベンソンは大きな役割を担う立場に置かれている。
ヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンは月曜日に「トレイのことは完全に信頼している。本当にそうだ。プレーすればするほど落ち着きを見せ、より良い選手になっていくと思う」と述べた。
コナーは2025年にカーディナルスでスクリメージタッチダウンを記録した唯一の選手となっており、キャリー32回で95ヤード、タッチダウンラン1回、レシーブ8回で38ヤード、タッチダウンレシーブ1回を記録している。2021年にカーディナルスに加入して以来、コナーはスクリメージタッチダウン数(46回)でNFL内7位(RBとしては5位)につけている。
2021年にチームメイトとなって以来、マレーはコナー不在の6試合(3勝3敗)で、試合平均250.3パスヤード、試合平均51.0ランヤードを記録してきた(タッチダウンパス11回、インターセプト3回)。この成績には、コナーが欠場した2022年シーズン第6週に臨んだシアトル・シーホークス戦で記録した100ランヤード(キャリアで2番目に高い数字)も含まれている。
今シーズン、チャンスを与えられたベンソンはキャリー平均6.0ヤードと一定の爆発力を見せてきた。3週間を終えた時点でキャリー平均6.0ヤード以上を記録している有資格のランナーは、ベンソンとデトロイト・ライオンズのRBデビッド・モンゴメリー(6.9ヤード)のみとなっている。
ベンソンがフルタイムで起用されてもこの爆発力を維持できるかどうかは疑問だ。昨季に先発した1試合(2024年シーズン第2週)では、キャリー11回で10ヤードの獲得にとどまっている。とはいえフットボールの世界では、若手選手にとってそれははるか昔のことだと言えるだろう。
コナーの欠場に伴い、カーディナルスがマレーにより多く走らせるかどうかにも注目だ。
【RA】